(1)愛知芸大サテライトギャラリーの展示風景からのつづき。小牧の旧竹内邸・常懐荘での展示風景。
白河ノリヨリの作品。納戸の襖絵の意匠と奇妙にマッチした。
洋間のパク・ヒョンジュ作品(右側の2点)と木村了子作品。
洋館2階踊り場のイ・チオンの小品。
洋館の2階の座敷を使用した安喜万佐子と林ケイタのインスタレーション。常懐荘の天袋の板戸に描かれている蝶をモチーフに、キャンバス地に金箔を施した切り抜きの蝶が回転台の上で回転する。そこにプロジェクターの光が当たると、回転する蝶の羽に反射した光がゆらめきながら室内を照らす。常懐荘の場所性を汲み上げ、金箔と光を効果的に活かした幻想的なインスタレーションになった。
玄関口には木村了子のゲーム作品「常懐荘の兄弟(ふたり)」のスタートの説明とドローイング。これは、常懐荘に住む架空のイケメン兄弟に展覧会場を案内してもらうという設定で、兄弟それぞれの質問に対する答えを選択肢から選びながらゲームを進めていく。
これが「常懐荘の兄弟」のゲームの一場面。木村了子の作品と、ストーリーブックが設置されていて、自分が選んだ回答のアルファベットに合わせたストーリーブックをめくると、次の場面に進んでいけるようになっている。
ゴールまでたどり着くとハッピーエンド、ノーマルエンド、バッドエンドという3つのエンディングが待ち受けている(ハッピーエンドなら恋愛成就、バッドエンドなら残念ながら脈なし)。意外とたくさんの方がハッピーエンドを達成したようだ。
2日間の展示の初日に行ったアーティストトークで、ゲーム作品について説明する木村了子。
スライドで作品制作プロセスについて説明する野口琢郎。スライドは電気ごてと硫黄を使って銀箔を焼いて変色させているところ。
アーティストトークは和室を2つつないで大広間のようにしたスペースで開催した。
天候にも恵まれ、2日間という短い公開ながら多くの方にご来場いただくことができた。この場を借りて感謝。
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