喪中の疑問。
年始の挨拶、年賀状を控えるというのはまあわからなくもない。ただ、道で知り合いと会って、あるいは何かの会合で人と顔を合わせて、「あけましておめでとうございます」「いや、うちは喪中なんでおめでとうは控えさせていただきます。今年もよろしく」みたいなやりとりがあるのだろうか? 少なくとも僕はそういう場面にこれまで出会ったことはない。
だいいち、「おめでとう」と言いながら何かが目出度いと思っている人なんて実際どれほどいるのだろうか? 実のところ、新年という節目を刻むための合い言葉のようなものにすぎない。逆に言えば、誰か身内が亡くなったからといって、自分や相手が無事新年を迎えられたという寿ぐべき事実自体を打ち消す必要があるのだろうか?
2012年には父、母方の祖母、父方の祖母と3人の家族が亡くなった。でも僕自身は現在これといって喪に服した暮らしをしているわけでもないし、生きている組として新しい年のお祝いはそれはそれとしてきちんとしたいと思ったりもする。
なによりもブログなんて道ばたでばったり顔を合わせたみたいなものなのだから、「皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします」。