4月17日、HRDファインアートの常設ギャラリーがオープンする。
京都・鞍馬口の事務所兼倉庫(もと自宅兼事務所)の1階の一部を改装してギャラリー空間とするもので、写真作家・南條敏之の個展「suns」でのスタートとなる(展示の詳細情報は
こちらから。当面は金曜日と土曜日のみのオープンで、それ以外の曜日はアポイント制)。
改装はいま流行の言葉で言えば「セルフビルド」というやつで、とはいっても既存の部屋に作品を展示できるように壁を立てる程度の簡単な手直しにすぎないのだが、2カ月ほどかけて少しずつ進めてきた。現時点でまだ空間が完成していないので冷や汗ものなのだが、オープン当日にはなんとかある程度のかたちに持っていけるのではないかと思っている(希望的観測)。
これまでのHRDファインアートの活動は、アートフェアへの出展も折に触れて行ってきたが、日本国内および韓国を中心に、外部のギャラリーなどとのコラボレーションにより展示企画を実現するという形態がメインだった。これからは小さいながらも自前の空間での展示が可能になるので、作家や作品を今までよりも積極的かつ計画的に紹介していくことができる。
ギャラリー最初の展覧会となる南條敏之とはHRDファインアートとして独立する以前からの付き合いなので、今回ようやく自前のスペースでの個展というかたちでまとまった作品展示を行うことができるのは感慨深いものがある。
などと呑気なことを言う前に改装作業を完了させなければいけないし、DMの発送もまだ済んでいない。できれば看板もつくりたい。やらなければならないことは山積みだ。しかし、こういうタスク山積状態に直面するのは久しぶりなので、この感覚は楽しくもある。
写真は改装途上の室内の様子。古い町家で水平垂直がめちゃくちゃに歪んでいるので、まっすぐに壁を立てるだけでも一苦労なのだ。展覧会が無事オープンしたら改装作業の様子も改めてレポートしてみたい。