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「アートフェアアジア福岡2019」に参加して考えたこと
昨年に続いて今年も、福岡で開催されたアートフェア「アートフェアアジア福岡」に出展した。昨年同様、ソウルのSpace O'NewWallとのジョイントで、「HRD+ONW」としての参加だった(詳しくはこちらを参照)が、多くの方々に熱心に作品をご覧いただき、良い出会いもたくさんあり、様々な反応や感想にも触れることができた、忙しくも楽しく充実した3日間となった。
今回が5回目の開催となる「アートフェアアジア福岡」。アジア各国とのアクセスの良さでは日本の中でも屈指の福岡という都市で開催されるアートフェアで、「アジア」と銘打つこともあり、アジアの様々なギャラリーやアーティストが出展・出品していることを期待してしまうのだけれど、今回は日本以外のアジアの国からの出展ギャラリーはHRD+ONWを含めても6軒にとどまっていた(ソウル2、台湾2、香港1、シンガポール1)。 昨年も決して数は多くはなかったけれど、ここまで少なくはなかったと思う。これには様々な要素が絡んでいるのだろうけれども、日本がアートにおいてもマーケットとしての魅力を失いつつあるのではないかと思うとやはり寂しい。あるいはすでにそれは失われてしまって久しいのかもしれないのだが。 そして、韓国からの出展画廊が2軒にとどまったというのは、やはり昨今の日韓関係のこじれとも無関係とは言えないだろう。現に、Space O'NewWallのディレクターのソ・ジュノがフェイスブックに今回の福岡への出展について投稿すると、日本のアートフェアに参加したことを非難するようなコメントが(少数とはいえ)いくつか付いたというから、これは深刻な事態なのだ。日本製品の不買運動なども起こっている状況下で、そのようなポーズを取ることがあるひとつの社会的アピールになっているという部分もあるにせよ。 とはいえ、HRD+ONWのブースで実際に作品をご覧いただいた方々からは、ネガティブな反応は(少なくとも表立っては)全く、ひとつとしてなかったことは明記しておきたい。今回、Space O'NewWallの作家として3名の画家(キム・ヒョンジョン、キム・ユンソプ、チャン・コウン)の作品を展示したが、それぞれ作品や作家に対する関心も高く、好意的な反応がたくさんあり、販売に至った作品もあった。当たり前といえば当たり前なのだけれど、政治的な対立があろうがなかろうが、アート作品の質が変わるわけではない。そんな当たり前のことを当たり前に実感することができたのが、今回の最大の収穫だったのかもしれない。 会期初日、某全国紙の記者の方に簡単な取材を受けた。こういう状況で、韓国から日本にやってきて展示をすることについてどう感じているか、という質問に対して、ジュノは「政治的なこととは関係なく、アートを通じて両国の交流を深めることに貢献できれば」というような答えを返していた。 このインタビューはどうやら記事にはならなかったようだけれど、その「貢献」は、今回の出展を通じてある程度果たすことができたのではないかと思っている。そしてそれを可能にしてくれた、ご来場の観客の皆さん、作品を出品してくれた日韓の作家の皆さん、そしてもちろんフェア事務局の皆さんに、この場を借りて改めて感謝を申し上げたい。 *** 作品展示の様子をいくつかご紹介。 最後に記念撮影。左から筆者、Space O'NewWallディレクターのソ・ジュノ氏、同スタッフのカン・サンフン氏。
by hrd-aki
| 2019-09-13 02:26
| 雑感
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