コロナ禍が一向に収束の気配を見せないなか、「Demado Quarantine Project」と題して新たなシリーズ化しているHRDファインアートの出窓ウィンドウギャラリー展示。
栗原亜也子、田中加織に続いて、第3回目は南條敏之の作品を展示している。
水面に映った太陽の光の痕跡を長時間露光によって捉えた「suns」のシリーズから、2011年制作の2作品「suns-56」と「suns-60」を並べて展示している。
特に2点組の作品というわけではないのだが、どちらも静かな水面に太陽が丸い形でぼんやりと浮かぶイメージで、こうして並べると太陽(の反射)よりもむしろ水面やその周辺にあるものの形状に意識が向くという面白さもある。
以下、南條敏之のステートメントから抜粋する。
「水の流れに目を向けると、様々な光の反射に気づきます。反射は形と場所をせわしなく変えながら、透明な、揺らぐ水面のありかを知らせてくれます。見えないはずの水面のありかに気づくのは、水面が特有の光の映りかたをもっているからです」
タイトル:《suns-56》
技法:Cプリント
サイズ:50x34cm
制作年:2011年
タイトル:《suns-60》
技法:Cプリント
サイズ:50x34cm
制作年:2011年
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なお、HRDファインアートでは今年11月から12月にかけて、南條敏之の個展を開催する計画を進めている(その前には10月〜11月に栗原亜也子の個展を開催予定)。詳細は追ってこのブログでもお知らせしたい。
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アーティスト情報:南條敏之