新型コロナウイルス感染対策について

今日（2020年11月13日）現在、日本では新型コロナウイルスの感染が再拡大し、感染爆発の「第3波」が起こりつつある、らしい。「冬になって気温が下がると感染が拡大する」というのは春先から言われていたことで、全くその通りになっているのが、恐ろしい反面、蓄積されてきた科学の知見というのは素晴らしいものだと感心したりもする。

HRDファインアートでは2月から休止していた展示プログラムを10月から再開し、現在は栗原亜也子の個展「I Am Here, There and Everywhere: Mind Games 2020」を開催中だ。このあとも12月から南條敏之の個展、来年2月にはグループ展「精神の風景 ・○△□」、さらに今年開催を予定していたがコロナのために延期を余儀なくされたベルギー人作家ゲリー・デ・スメット個展、と続く予定になっている。ただし、もちろんこれらの予定もパンデミックの状況によっては変更の可能性がある。現在の大方の予測では、特にヨーロッパとアメリカでは2021年いっぱいはこの感染症が終息することはないだろうという見通しになっているので、HRDファインアートとしても、スケジュールは立てながらも、すべてが再び白紙に戻ることも想定の中に入れている。しかもそれは最悪の想定ではない、かなり確率の高いほうの想定だ。

幸いなことに（？）HRDファインアートは多くの人が殺到するようなギャラリーではないので、現状では感染対策に気をつけつつ、またリモートでも楽しんでもらえるように映像配信などの仕掛けも盛り込みながら、展覧会を開催していくことは可能だと考えている。で、前置きが長くなったが、ギャラリーとして行っている4項目の感染対策について、ウェブサイトでも公表している内容をこのブログでも紹介しておこうと思う。

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HRDファインアートでは、展示プログラムの再開にあたり、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染拡大防止対応として、以下の措置を導入・実施いたします。

(1) オープニングレセプションの中止

従来、展覧会初日にアーティストを囲んでオープニングレセプションを開催してきましたが、当面の間これをすべて中止します。

(2) 検温・マスク着用・手指消毒の徹底

ご来場の方は、事前（当日）に検温をお願いいたします。37.5℃以上の熱のある方や咳等の呼吸器症状のある方はご来場をお断りします。また、来場時はマスクの着用をお願いします。健康上の理由等によりマスクを着用することができない場合は、事前にお申し出ください。また、ギャラリー入口に設置する手指消毒用のアルコールでの手指消毒をお願いします。

(3) 来場人数制限の実施

ギャラリー内の混雑を避けるため、来場人数の制限を設け、ギャラリーへの入場をお待ちいただく場合があります。

(4) 臨時休業・完全アポイント制への移行の可能性

新型コロナウイルスの感染拡大を見極め、状況に応じてギャラリーを臨時に休業、または事前アポイントによる完全予約制とさせていただく可能性もあります。こうした場合は、ギャラリーのウェブサイトwww.hrdfineart.comやSNSのチャンネルを通じて、なるべく早い段階で通知を行います。

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(2)の検温については、ギャラリーではまだ非接触式の体温計が導入できていないので、来場者それぞれの良識を信頼して、体温を自己申告してもらうことなどはしていない。だが、非接触式体温計も近いうちに入手してギャラリー入口で検温できるような体制にしたいとも考えている。

また、ここには書いていないが、新型コロナウイルスはいわゆる「空気感染」が主要な感染経路のひとつのようなので、換気も徹底している。普段からエントランスは開け放った状態にしているのでギャラリー内には外気が常時入り込んでいるのだが、小さい扇風機を2台回すことでさらに空気の循環を促している。これからさらに気温が下がってくるので、非効率だとは思いつつも、暖房を入れながら同時に常に送風・換気も行うことになるだろう。来場される方はぜひ暖かい服装でお越しいただきたい。

アートは社会にとって欠かせないものだ。とは言っても、命よりも重要なアートなどは存在しない。まずはご自分やご家族・ご友人などの生命と健康を守ることを大前提に、無理なく展示をお楽しみいただければと考えている。

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