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改装のこと (8) 床板仕上げギャラリー床補修レポートも今回が最終回(前回のブログはこちら)。展覧会のオープンに間に合わせるためにラストスパート、急ピッチで作業を進めた様子を完成までお伝えしようと思う。限られた残り時間を意識して、かなり焦りながらの作業になったので途中の写真を撮る余裕がほとんどなく、細かい状況を伝えられないのはご容赦いただきたい。 湿度対策や木材の防水処理が完了したので、ここから実際の床板張りの作業に着手。もともとの木枠がコンパネの規格サイズに合わせて組まれていたので、木材のサイズ調整はそれほど大変ではなかった。とはいうものの、厚さ12mmほどのコンパネをすべて手鋸でカットしたので、なかなかの重労働にはなった。 床下の換気をしたり、状態をチェックしたりできるように、点検口めいたものをつくることにした。それがこの写真の上の部分。 床板張りが完了し、次のステップは表面の仕上げ。 ホームセンターなどで市販されているフローリング用の部材は厚さが10mm以上ある。この部屋はというと、もともと「床板(コンパネ)(12mm)+ビニールフロア(2〜3mm)」という組み合わせだったので、床材部分の厚みが15mmほどしか確保できない。市販のフローリングで仕上げるには「床板(コンパネ)+フローリング」という組み合わせにする必要があり、そのためには25mmほどの空間を確保する必要が生じる。つまり、もともとの木枠を解体して取り外し、位置を変えて新たな木枠を組み直す、という作業が必要になるということだ。とてもではないがそんなことをやっている時間的余裕も技術力も気力もないので、今回はビニールフロアと同じくらいの厚さ(2.5mm)のシナベニヤを表面に貼りつけることで、擬似フローリング的な仕上げにすることにした。 これもまた、ベニヤを一定の幅の細長いサイズに切り分けたものを大量につくり、それを端から貼りこんでいくという、結構めんどくさい作業になった。ネジや釘は使いたくなかったので、木工用ボンドと両面テープを併用して固定していく。接着固定のために、そこらへんにあったいろいろなモノを重しとして総動員。例によって少しずつズレが生じる空間なので、それを微調整しながら進めなければならず、思ったよりも時間がかかってしまった。 そして、最後の仕上げとして、ウレタンニスで塗装。まずサンダーでベニヤの表面を磨いてから、チークのカラーのウレタンニスを塗り込んでいく。 これが一度目の塗りが完了したところ。 部屋の真ん中にある床下収納については、これが何のためのものなのかについて「ふと思いついたことがある」と前々回のブログ(「床板はがし」)で書いた。それをここで開陳しておこう。すなわち、この家屋がかつては西陣織関連の職人の住居兼工房で、今は床下収納となっているこの部分にはかつては織機か何かの機械設備が設置されていたのではないか、というのがその仮説だ。ギャラリーのある地区は西陣エリアの東の端に位置している(ギャラリーのお隣の上御霊神社は応仁の乱の勃発地で、「西陣」に対する「東陣」にあたる)。今ではほとんどなくなってしまっているものの、少し前までは近所にも西陣織の職人の工房がいくつかあったと聞いている。いまはギャラリーとして使っているこの家もそうした工房兼住居のひとつだったとするなら、何かの機械を設置するための空間が設計されていたとしてもおかしくはない。もちろんこれはただの思いつきで、それがどんな機械なのかは想像もつかないし、何の確証もない。 あるいはもっと単純に、これはかつては掘りごたつだったのかもしれない。和室を洋間にリフォームする際に掘りごたつを潰し、せっかくの空間だからということで収納スペースにした、ということなのかもしれない。 ともかく、床張り直し後もこの空間は収納として使えるように、ほぼそのままのかたちで温存することにした。 さて、ウレタンニスが乾いたら再びサンダーをかけ、二度塗り。今回は時間的な制約もあるので二度塗りで終了とした。床下収納の扉もビニールフロアをはがしてシナベニヤに張り替え、展覧会オープンの朝になんとか間に合わせることができた。最後は、作品搬入設置のために京都入りしていた作家の栗原さんもハラハラしながら見ていたのではないかと思う……。 すべて完成し、作品を設置した状態がこちら。 シロウト仕事の割には、それなりに見映えのいい床になったのではないかと自画自賛しつつ、すでにまた次の大工仕事がやりたくてうずうずしつつあるのは一種の病気なのかもしれない。
by hrd-aki
| 2020-11-26 00:47
| ギャラリー
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