現在HRDファインアートのギャラリーで開催中のゲリー・デ・スメットの個展「意図せぬ因果関係」。ギャラリー内では、デ・スメット本人が撮影した短いスタジオ紹介動画と、zoomを使って行ったリモートインタビューをまとめた動画と、2本の動画を流していますが、それと同じものをYouTubeのHRDファインアートのチャンネルでも公開しています。
スタジオ紹介では、ベルギーのヘント(ゲント)にあるデ・スメットのスタジオの様子と、そこに飾られている作品の一部を見ることができます。日本の小さな美大のスタジオならまるまる入ってしまうのではないかと思えるほど巨大なスタジオで、もとは郵便局だったとのこと。デ・スメットはこの建物を自宅兼スタジオとして利用しています。
インタビュー動画のほうは、今回の個展の展示作品であるルーン文字とポルノ写真を組み合わせた「意図せぬ因果関係」シリーズについての話を中心に、歴史や人類学などデ・スメットの制作の根底にあるもの、またベルギー、特にデ・スメットが拠点としているフランドル地方(ベルギーのオランダ語圏)における現代美術の状況についても話してもらっています。
ギャラリーで上映している動画は主に前半部分のみをまとめたダイジェスト版(約16分)ですが、YouTubeではフルバージョン(約30分)を公開しています。
この2本の動画を見ればデ・スメットの作品世界をより深く理解することができると思います。ぜひ展覧会とあわせてご覧ください。