4月14日から2か月近くにわたって開催してきた伊賀美和子の個展「Narrative & Non-Narrative」も、すでに先週末の6月4日に会期終了。京都国際写真祭KYOTOGRAPHIEのサテライトイベントKG+の参加プログラムとしての開催ということもあり、多くの方にご覧いただくことができました。ご来場くださった皆様、またご関心を寄せてくださった皆様、ありがとうございました。
HRDファインアートでの次の展覧会は、あまり間を置かずに6月23日からスタートする田中加織の個展「流れ/その先に」です。東洋の伝統的な山水画や禅宗の庭園、霊山としての富士山などのモチーフを、ポップなカラーとやわらかなフォルムで現代的にアレンジした油彩画に取り組み続けている田中加織。これまでHRDでのグループ展には何度か出品し、韓国でのグループ展やアートフェアなどへの参加もありましたが、個展としては初開催となります。
一見フラットに見える画面は、実は幾重にも塗り重ねられた油絵具により複雑な輝きを湛えています。モチーフに込められた歴史性もあいまって、油彩画ならではの重厚感とポップな色彩の軽さが絶妙なバランスを生み出します。
今回は新たな試みとして、陶磁器の「赤絵付」からインスピレーションを受けた新たなシリーズの作品も展示されます。ぜひご覧ください。