人気ブログランキング | 話題のタグを見る

京都・鞍馬口の現代美術ギャラリーHRD FINE ART(www.hrdfineart.com)のディレクターによるアート関係諸々ブログ。時にはアートと無関係な話題もあります。気が向いたら更新。
by hrdfineart
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリ
全体
ギャラリー
展覧会企画
アーティスト
イベント
レポート
雑感
おしらせ
未分類
以前の記事
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 01月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 09月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2014年 08月
2013年 12月
2013年 10月
2013年 08月
2013年 05月
2013年 01月
2012年 09月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
最新の記事
関連アーティスト情報【202..
at 2024-05-27 13:10
関連アーティスト情報【202..
at 2024-05-17 22:24
次回展覧会:「GOLD EX..
at 2024-05-05 03:43
関連アーティスト情報【202..
at 2024-05-03 02:04
「神戸アートマルシェ2024..
at 2024-04-16 20:27
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


韓国・全州の「和/Harmony」展のこと (1)

日本パートのキュレーションを担当し、7月14日にオープンした韓国・全州での国際交流展「和/Harmony」。1カ月の会期はあっという間に過ぎていき、残すところあと2日間だけとなってしまった。

展覧会の概要については、以前の告知ブログ(「2023年東アジア文化都市全州・現代美術交流展 和/Harmony/화」開催(企画協力)のおしらせ」)にやや詳しく書いたのでそちらをご覧いただくとして、今回のブログでは(大変遅ればせながら)実際の展示の内容や作品、作家について紹介していこうと思う。

タイトルを(1)としているのは(2)以降に続けるつもりだからだけれど、実際に続くかどうかはこれからの忙しさ次第といった感じで、確約はできないのでご了承いただきたい。とはいえ、5月、6月、7月と3回にわたって全州を訪れ、いろいろな発見や面白い出来事も山盛りにあったので、展示紹介などに加えてそのあたりも滞在記的に書けたらいいなと思っている。しつこいようだけど本当に書くか(書けるか)どうかはわからない。

というわけで、まず今回(1)では日本(静岡)から参加した3名の作家の作品を写真で簡単に紹介していくことにする。

最初は奥中章人。京都出身・京都在住のアーティストだが、静岡大学教育学部で学び、静岡県内での展示やワークショップ等の活動歴も豊富なので、今回の展示に加わってもらうことにした。様々な素材・メディアを用いた体感的なインスタレーション作品を特徴としていて、全州でも大規模な作品を展示した。

韓国・全州の「和/Harmony」展のこと (1)_a0123573_02542588.jpg
「パルボク芸術工場」のカフェに展示された直径約5mの《INTER-WORLD/SPHERE》。虹色のフィルムを使用した、幻想的なバルーン作品だ。

韓国・全州の「和/Harmony」展のこと (1)_a0123573_02543281.jpg
ハンビョク文化センターに設置された水枕的作品《INTER-WORLD/WATER - The Water over the Water》。パンケーキのような水袋の上に寝転べば、普段はあまり気に留めない水という存在の物質性を体感することができる。

* * *

2人目は鈴木崇。HRDでも2021年に個展を開催しているアーティストで、写真をメインの媒体としながらも、映像やインスタレーション、オブジェまでも駆使して「イメージ」や「視覚」に様々な切り口から迫っている。彼も京都出身・京都在住だが、浜松にある静岡県立(公立大学法人)の静岡文化芸術大学で講師として長年にわたって教鞭をとっている。

韓国・全州の「和/Harmony」展のこと (1)_a0123573_02543235.jpg
パルボク芸術工場の2階展示スペースの導入部分に設置された映像プロジェクションによるインスタレーション《KAABA: Kaleidoscopic Amplifying Abstract Binary Algorithm》。インターネットの画像検索画面のスクリーンショットをもとにした、曼荼羅や万華鏡を思わせるような色面の集積が延々と変化を続けながらキューブ状の4面のスクリーンに投影されていく。

韓国・全州の「和/Harmony」展のこと (1)_a0123573_02543203.jpg

こちらはハンビョク文化センターに展示された写真作品シリーズ《Fictum》。都市建築空間を撮影した写真をモンタージュ的に切り貼りし組み合わせることで、現実と架空との隙間に観者を引きずり込むような作品だ。

* * *

最後の3人目の作家は本原令子。今回の3名の中では唯一の静岡出身・静岡在住の作家だ。多摩美術大学でグラフィックを学んだ後にロンドンに留学して陶芸に転じ、現在は陶・セラミックを基軸としながらも、インスタレーションや映像、パフォーマンスまで、幅広いメディアによる作品発表を展開している。今回の全州の展示では、1963年生まれで今年還暦を迎えた作家自身が、同い年の全州の女性と一緒にキンパ(韓国海苔巻き)を調理して食べるというパフォーマンスを行い、その記録映像を中心としたインスタレーション《キッチン・ストーリーズ》を展示した。

韓国・全州の「和/Harmony」展のこと (1)_a0123573_02543217.jpg
パルボク芸術工場での展示は、キンパづくりの様子を収めた映像作品と、本原自身と全州の女性(イ・ヒジョンさん)の子供の頃の写真、二人の誕生日の新聞(生まれた当日の新聞と、今年の誕生日の新聞)、リサーチのために韓国に滞在した際のエピソードのオーディオ作品などによって構成されたインスタレーション。

韓国・全州の「和/Harmony」展のこと (1)_a0123573_02543271.jpg
ハンビョク文化センターの展示は、上でも触れたエピソードの文章を韓国伝統の韓紙にハングルで記したものと、陶器に転写したオブジェによって構成されている。

* * *

今回の展示は3カ国11名の作家によるグループ展という形式で、残りの8名、韓国と中国の作家たちの作品も非常に興味深いものがあった。そこで、(2)ではそのあたりを紹介したいと思っている。

(追記:(2)はこちら

冒頭にも触れたように会期は8月13日まで、現時点で残り2日間。もし実際に見に行ける場所にいる方は、ぜひ見に行ってみていただきたい。全州も実に魅力的な街なので、観光がてらでも……。


by hrd-aki | 2023-08-12 03:56 | レポート
<< 韓国・清州のアートフェスティバ... 「星、せせらぎ、セミ時雨」会期... >>