HRDファインアートのギャラリーでは先週土曜日9月9日から原口勉の個展「新型広告」がスタートしています。原口勉の作品をギャラリーで展示するのは、2021年のグループ展
「精神の風景 ・○▲□」以来2回目で、個展としては初めての開催となります。
今回の展示では、新作のキャンバス作品を中心に、台湾での個展などでも発表してきた近年の《DISTOPIA(ディズトピア)》シリーズや《GLOBAL》シリーズをベースに、企業の商標やキャラクターを時代のアイコンとしてちりばめた《新型広告》シリーズへと発展させています。原口が「アートホーリーメン」名義で発表してきた《ホーリーマンと鯱》のシリーズにもつながるような「縄文モンスター」や「ヤマタノオロチ」、さらには新たに登場するオリジナルキャラクター「ピンクの脳みそ」などもまじえて、放埒な図像の数々が無意識世界のように交錯・氾濫する、原口ならではの楽しくも奇怪な風景が広がります。
また、原口の制作のプロセスを開示するかのようなドローイング群も約150点展示しています。
会期は10月21日まで。最終日となる10月21日(土)の午後5時からは、美術作家の池上恵一をゲストに招いて「TARO賞特別賞から現在、そしてその先へ」と題したクロージングトークを予定しています(予約不要・参加無料)。原口勉のこれまでの歩みが語られることになるはずですので、是非こちらもご期待ください。