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韓国・全州紀行 (2) 2023年6月「韓国・全州紀行 (1)」で紹介した5月の会場下見に続いて、6月半ばにも再び全州を訪れることになった。今回の旅のメインの目的は、「Harmony」展に出品する本原令子の作品制作のためのリサーチと作品制作(パフォーマンスと動画撮影)。 本原さんは、「韓国・全州の「和/Harmony」展のこと (1)」でも紹介したように、今回の展示では《キッチン・ストーリーズ》のシリーズの一環として、自分と同い年の1963年生まれの全州在住の人の台所で一緒に家庭料理をつくるという制作プランを立てていた。 5月の打合せ以降、財団のキム・ジンさんにも尽力いただいて「1963年生まれの全州人」探しをしていたところ、一人だけ協力してもいいという人が見つかっていた。その人はパルボク芸術工場のカフェのスタッフのイ・ヒジョンさん。しかも、これは現場に到着してからわかったことなのだけれど、かつてはパルボクのカセットテープ工場で働いていたのだという。夫とも工場で出会い、職場結婚。双子の息子はすでに成人している。ただ、自宅にカメラを入れるのはNGとのことで、パルボクに併設されているアーティストレジデンスのキッチンでキンパ(海苔巻き)をつくり、その様子を撮影することになった。 詳細は本原さんの作品の中に記録されている内容なので割愛して、ここではメイキングの様子を写真で紹介しよう。 日本から全州の空港へは直行便がないので、いったんソウル仁川に入り、それから全州に陸路全州に移動する。これは全州に向かう高速道路で見かけたトラック。日本だとトラックの背面には美人画風の絵を描いたりするのが流行ってる(?)けど、韓国では目玉を描き込むのが流行しているらしく、これ以外にもいろいろなところで見かけた。追突防止の効果がきっとあるのだろう。 パルボク芸術工場に到着し、打合せ。全州文化財団のキム・ジンさん(左から2人目)と、今回協力してくれる1963年生まれのイ・ヒジョンさん(左端)、本原さん、ソ・ジュノ。 そして翌日は実際のキンパづくりと動画撮影。食材はすでにヒジョンさんが用意してくれていて、二人お揃いのエプロンまで準備されていた。 ジュノが手配してくれた動画撮影チーム。思ったよりもはるかに大掛かりで本格的。 左端は通訳を務めてくれたサンジュさん。本職はミュージシャンで、日本で暮らしていたことがあり、完璧な日本語でサポートしてくれた。 そしてヒジョンさんと本原さんの合作のキンパが完成。キンパといえばカップ麺が定番らしく、コンビニで買ってきたものと一緒にみんなでいただいた。炊飯器の調子が悪く、ご飯が少し硬くなってしまったようで、ヒジョンさんがとても悔しがっていたのが印象的だった。でも味はすごくおいしかった。 撮影終了後、パルボクの展示室内でさらにヒジョンさんにインタビュー。ここで「以前はこのテープ工場で働いていた」ということが明かされてびっくりしたのだった。自分がかつて働いていた工場がアート施設になり、さらにそこのカフェで仕事をするようになった、というのはどんな感覚なのだろう。小さい頃に撮った写真も持ってきてくれた。 無事撮影が終了し、もうひとつの展示会場、ハンビョク文化センターの下見に向かう。前回5月に訪れたときは展示は行われていなかったけれど、今回は写真のグループ展が開催されていた。こういうところに行くと必ずといっていいほどいる日本語を話せる人がここにもいて(その人は船員として日本で働いていた、と言っていたかな)、展示内容についていろいろ説明してくれた。 韓屋村。ここにある韓屋はほぼすべてが移築や再建らしい。 全州での日程を終えてソウルに戻る前に、全州国立博物館とSpace Sieun(スペース・シウン)というギャラリーに立ち寄った。国立博物館のほうは歴史博物館的な展示で、古代から近世あたりまでの様々な遺物や資料が展示されている。古代のコーナーは東アジア全体のつながりを視野に入れた展示で、非常に興味深いものだった。 Space Sieunはジュノの大学の後輩が運営しているギャラリーで、ちょっと郊外の田園地帯っぽい静かなエリアに位置している。韓国の地方都市のギャラリーの例に漏れずカフェも併設していて、煉瓦造りの建築が特徴的。庭もとても美しく手入れされていて、一瞬どこにいるのかわからなくなるほど。 * * * その晩はソウル泊。宿泊したシンチョン(新村)のホテルの近くのちょっと面白そうな感じのバー(本原さんが発見)に行ってみたら、なんとこの日がオープン日とのことで、オーナーと仲の良い友人2人がお祝いというか手伝いに訪れていた。オーナーは全身タトゥーの元タトゥーアーティストで、映画にも出演したことがあり、壁にはそのときの写真やポスターが貼ってある。友人の一人はヒョンデ建設の部長さん、もう一人の若者は警察官とのことで、どういうつながりなのかちょっと謎だったのだけれど、本原さんと一緒にいろいろ話して盛り上がった。警察官の若者のほうはおばあちゃんが日本人とのことで、偶然にしてはなかなか出来過ぎな出会いだった。このあたりは本原さんの展示作品のテキストにも書かれている。 翌日、全州への移動前のランチはお魚。イシモチの干物。韓国ではポピュラーなメニューらしい。淡白だけどうまい。 そして全州。全州は美食の街として知られている。まずは前回と同じ韓屋村の焼肉のお店。 翌日、キンパづくりの撮影も終了した夜はピビンパのお店。ここもオープン間もない店だとのこと。メニューに書いてあることがなかなか面白い。 ソウルに戻る日の朝食はコンナムルクッパ(豆もやしのクッパ)。これもピビンパと並ぶ全州名物らしい。 ソウルに戻り、夕食はホテル近くの食堂で。ソルロンタンとエビ餃子(だったと思う)。 翌日、帰国前最後のソウルの夜は、韓国人アーティストのキム・テヒョクさんも加わって3人で食事。ヨンドゥンポのホテル近く、若者に人気らしいお店でティギム(てんぷら)とかお刺身とか目一杯食べた。 2軒目は近くのビアホールっぽいお店。テヒョクさんは日本留学時代に多摩美で研究生をしていた時期があり、多摩美デザイン科出身の本原さんとは共通の知人がいたりして、ひとしきり昔話に花が咲いた。これも偶然がもたらした楽しいひととき、というかアート界の世界の狭さを改めて思い知る。 そしてソウル最後のご飯はなぜかマクドナルドにて。
by hrd-aki
| 2023-12-20 22:55
| レポート
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