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韓国・全州紀行 (4) 2023年7月・食・街・ひと編
前回の「韓国・全州紀行 (3)」に続いて、7月の全州・ソウルのレポート。今回は表題のとおり食べたものや訪れた場所など、展覧会そのものとはやや離れた旅行記的なものを書いてみようと思う。そしてこれが「韓国・全州紀行」の最終回。
まずは7月10日、全州到着後の食事はいつもの韓屋村の焼肉屋さん。僕は3度目、何となく常連気分。いつ行ってもおいしい。写真はないけど、このお店には透明なマッコリがある。アーティストは中国の張晋と、日本の奥中さん、そのアシスタント2人(大木さんと小野寺さん)が先陣として全州入り。他の作家はこの翌日に全州に到着した。 * * * そして翌日、設置作業も本格的にスタートし、とはいっても作品の到着も遅れたりしていてちょっとやきもきしつつの昼食はカムジャタン。「カムジャ」はじゃがいものことで、じゃがいもと豚の骨付き肉を煮込んだ料理なのだけれど、ここのカムジャタンはじゃがいもが入っていない、カムジャ抜きのカムジャタン。どうやら全州のカムジャタンは基本がこのスタイルらしい。僕はカムジャタンのファンなんだけど、これはこれでとてもおいしい。 2日目の設営作業も終了し、晩ご飯へ。ビザのトラブルで来韓が遅れた何工を除く日中のアーティストが全て揃い、大人数で向かったのは「ヨンタングイキンパサム」という料理のお店。直訳すると「練炭焼肉と海苔巻き包み」的な感じになる。サムギョプサルに代表されるように焼肉や薬味をサンチュ(レタス)で包んで食べるのは韓国料理の定番だけど、ここではそれにキンパも一緒に入れてしまう。肉はちょっと甘辛い味噌だれ風の味付けで、初めて食べたけどとてもうまかった。これも全州名物かと思いきや、どうやらこのお店のオリジナルらしい。 夜の全州の街の景色はこんな感じ。キラキラしている。 ホテルに戻ると、なぜか一室で部屋飲みが始まった。ビールとテイクアウトのフライドチキンで、いわゆる「チメク」。他愛もない話で親睦が深まる。即席のチーム結成という感じで、改めて、こういうのも大事なんだね。 * * * 全州3日目。朝食はホテルの近所でコンナムルクッパ。半熟の卵をタレがわりにして食べるスタイル。 そして昼食。全州市内にある国立大学・全北大学の近くのお店でブデチゲ(部隊チゲ)。軍隊で手早くお腹いっぱいになるために生み出された料理とのことで、韓国映画でもよく出てくるから日本でも知名度は高いと思う。辛い唐辛子のスープに即席ラーメン、スパム、トック(餅)、チーズ、もやしなどがこれでもかというくらいに詰め込まれている。学生街らしい、ボリューム満点の一品。展示をサポートしてくれた若い地元のアーティストが全北大学の出身とのことで、このあたりは僕の縄張りです、と言っていた。大学の中もちらっと通ったけれど、この地方の基幹的な大学らしく、活気ある巨大なキャンパスだった。 この日の夕食は記憶も記録も欠落していて、どうしても思い出せない……。 * * * 4日目はオープニングの前日。展示作業も追い込みというか追い込まれというか、佳境に入ってきた。気持ちの余裕がなくなってきたので食事の写真もあまり撮っていないのだけれど、昼食は韓屋村にある老舗の蕎麦屋さん。韓国語で蕎麦はメミルククス。韓国らしい辛いスープの蕎麦や豆乳の蕎麦もある中で、僕が選んだのはちょっと変わり種のスクスクコングクス。きれいな鴬色の冷たいスープはなんとヨモギと豆乳を合わせたもので、見た目は草餅のようなスイーツ風。でも味はマイルドで、クセもなく、とてもおいしかった。これはまた食べに行きたい。 ちょっと脱線して、コンビニで買って気に入ったのがこのヨーグルト。チョコレートクランチ的なものがヨーグルトとセットになっていて、トッピングして食べる。最初はただのフルーツヨーグルトだと思って買って、フタを開けてみてびっくりした。でも、半信半疑で食べてみるとこれがなかなかおいしい。クランチのサクサクした食感とヨーグルトがいい感じにバランスが取れている。甘さもちょうどいい。いくつかのメーカーで同じようなスタイルのヨーグルトが出ているようで、コンビニで見かけると買って食べていたのだけれど、どれもおいしかった。日本ではまだ見かけたことがないけど、そのうち入ってくるのではないかな。 設置最終日(といっても奥中さんの作品は設営はオープニング当日まで持ち越しになってしまったけど)の夕食(夜食?)は、財団のスタッフが用意してくれたチゲやカップ麺、キンパをカフェスペースでいただく。まるで合宿のような雰囲気だったけど、残念ながら写真はなし。 * * * そして翌日。無事オープニングも済んで(オープニングの様子はこちら)、打ち上げは全州名物のピビンパのお店へ。ほぼすべての参加アーティスト、キュレーター、財団のスタッフの皆さんほか、関係者が揃って、賑やかで和やかな会となった。ピビンパ発祥の地ともいわれる全州だけど、実は3回目の滞在にして初めて食べた全州ビピンパだった。 * * * 翌日は全州滞在最終日。午後にソウルへと移動する前に、少しは観光らしいことをしておこうと、本原さん、本原さんを僕に紹介してくれた古い友人で静岡在住のライター神尾さん、そして中国人アーティストの張晋と一緒に韓屋村を中心に散策に出かけることにした。 韓屋村は、前にもちらっと書いたように伝統家屋である韓屋を移築したり再建したりしたエリアで、最初から観光アトラクションとしてつくられた街であるらしい。韓屋に居を構えたショップやレストランやギャラリーが立ち並び、ちょっと奈良まちとか軽井沢とか倉敷とかを彷彿とさせる雰囲気がある。 まずは腹ごしらえにマンドゥ(韓国風餃子)のお店へ。いろいろな種類の揚げ餃子が並んでいて、ファストフードのような感じ。 昼食は南部市場の中のコンナムルクッパのお店で。以前、6月に本原さんと一緒に来たときに入ったお店に行きたかったのだけれど、場所も店名もはっきり覚えていなかったので辿り着けず、市場にいたアジュンマに訊いたら「クッパならこのお店!」と案内してくれたお店に入ったのだが、ここが大当たり。適当に食べ始めた我々外国人を見かねた親切なアジュンマが、「こうやって食べなさい!」と、食べ方を事細かに伝授してくれたのだが、いわく、スッカラ(匙)にクッパをすくったら、添えてある薬味(キムチやアミの塩辛など)や海苔をその上に乗せて食べるのだという。 アジュンマが「ひとつひとつ!」と力説していたように、一口ひとくち薬味を変えながらいわゆる「味変」を楽しむものなのだそうだ。この店独自の食べ方なのか、全州のコンナムルクッパの本来の食べ方なのかはわからないけれど、繊細なおいしさだった。 その後は街歩き。古いカトリックの教会、従軍慰安婦を追悼する少女像。前日からの雨が残り、市内を流れる川の水位もかなり高く、河川敷は立ち入り禁止になっていた。 本屋に行ってみたいという神尾さんのリクエストで、本原さんが調べて見つけた南部市場近くのブックカフェ「カフカ」へ。本は文学やカルチャーをテーマにした品揃えで、古いミュージックテープも並んでいる。カフェスペースでは購入した本や一部の本を読むことができる。デザインもかわいらしく、とても落ち着いた空間で、コーヒーもおいしかった。 * * * ソウルでは1泊。翌日には仁川から帰国なので、その準備だけでバタバタと時間が過ぎる。夕食は、日本人アーティストと中国人アーティストで新村のホテル近くのサムギョプサルのお店へ。豪雨のせいでサンチュ(レタス)が仕入れられなかったとのことで、そのかわりにキャベツの千切りをたっぷり出してくれた。 その後は、6月に本原さんと訪れた元タトゥーアーティストのバーを再訪。今回は店主の友人はいなかったけれど、展示が無事スタートできた安堵もあって、みんなリラックスして、とても愉快なひとときだった。 * * * さて、翌日はいよいよ帰国。と思ったところが、朝になってある重大な事件が発生することになる。しかしそれはまた別の機会に……(『はてしない物語』風に)。 では、全州、アンニョン、カムサハムニダ。また会いましょう。
by hrd-aki
| 2024-01-01 01:00
| レポート
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