2024年もはや3週間が経過してしまいましたね。年始早々の北陸の大地震に出鼻を挫かれて(というのは言い訳ですが)告知がギリギリになってしまいましたが、HRDファインアートの2024年第一弾の展覧会は韓国人作家イ・ジュンヒョンの個展「Out of Frame」、1月26日(金)からのスタートです。
イ・ジュンヒョンは1976年ソウル生まれ。ソウルとロンドンでアートを学び、現在はソウルを拠点としている美術作家です。HRDでは初の個展ですが、これまでに2つのグループ展(2020年の「Framework」と2023年の「Interface - 界面」)にも出品しているので、馴染みがある・名前に見覚えがあるという方もいるかもしれません。
今回の個展「Out of Frame」は、2020年のグループ展「Framework」でも展示された映像作品《Out of Frame》をベースに制作された絵画作品を中心に展観します。映像作品《Out of Frame》は、キャンバスの木枠を解体した木材でつくった筏でソウル市内を流れる大河・漢江に自ら漕ぎ出すという命懸けの行為の様子を収めたもので、今回展示される絵画作品は、筏に取り付けたカメラが記録した波や水しぶきの映像を静止画として切り出し、それを墨で描いています。水墨画や山水画、あるいは書や抽象画のようでもありながら、ベースとなった映像作品のことを知ると強い批評性や諧謔性も感じられる作品です。
なお、本展は韓国ソウルのギャラリーSpace O'NewWallのディレクター、ソ・ジュノ氏との共同企画として開催されます。展覧会初日には作家のイ・ジュンヒョン、共同企画者のソ・ジュノともに在廊の予定です。
是非ご覧ください。