「公募・スイカ美術展」途中経過報告

「公募・スイカ美術展」の会期終了から1か月が経過しました。この間、作品売上の集計や作品返却、購入者への納品、出品作家への支払いなどの残務処理と並行して現在開催中の「井上信太 個展」もスタートしています。公募展開催は初めてのことで通常の展覧会とは勝手が違い手間取ることも多くありましたが、ようやく事務処理にも目処がついてきたので、ここでいったん途中経過報告として数字的なものを公表しておこうと思います。最終的かつ正式な発表はまた改めてウェブサイトやソーシャルメディアで行いますが、現時点で公開できる範囲でのざっくりとしたお知らせになります。

約1か月間（オープン日は15日間）の会期で、来場者数（出品作家含む）は芳名帳に記名された人数だけでのべ129人、記名されていない方を含めるとおそらく200人弱になります。

販売点数は、作品の大小問わず点数のみのカウントで96点。総売上金額は20万円にやや届かない195,330円となりました。このうち、自動的な寄付として40％分の78,132円、作家から任意の提供を受けた寄付として58,333円、さらに会場内に設置した募金箱への募金12,400円をプラスして、合計148,865円を寄付金に充てられることになりました。

寄付先としては、60,704円（360ユーロ）を10月29日に現地ガザの支援団体「Watermelon Relief」に、また60,000円を11月5日に日本の「特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン」に、それぞれ寄付送金を完了しています。

パレスチナ子どものキャンペーン

https://ccp-ngo.jp/

Watermelon Relief

https://www.watermelonrelief.com/

残額の約3万円については、「公募・スイカ美術展」に特別出品したガザ在住のアーティスト、ディア・エル・ディン・マディを支援するためのクラウドファンディングサイト（GoFundMe）に送金の予定です。が、すでに何度か試しているものの、システム上の不具合か何らかの障害か、送金処理（クレジットカード決済）が完了できていません。このまま問題が解決しなければ寄付先の変更も検討しなければならないかも、と思案中ですが、ここが完了すればすべての寄付が完了します。

ディア・エル・ディン・マディのクラウドファンディング（GoFundMe）

https://www.gofundme.com/f/help-diya-get-to-safety

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上記のとおり、皆様のご協力・ご支援のおかげで、当初の想定を上回る金額をガザの人々、特に子供たちの支援のために提供することができました。パレスチナ問題や中東の歴史・情勢に関する啓発活動としての役割も、一定程度は果たすことができたと感じています。この場を借りて改めて厚く御礼申し上げます。

目下、パレスチナの状況はますます厳しさを増しています。イスラエル政府によるUNRWA（国連パレスチナ難民救済事業機関）の活動制限という暴挙もあり、ガザでは食糧や物資の不足による飢餓が深刻化しているようです。米大統領選挙で共和党のドナルド・トランプが選出されたことで、中東情勢はさらに混迷の度合いを深めることが危惧されています。即時停戦とイスラエル軍の完全撤退、人道支援の拡充、そして違法入植者の排除などを求め続けたいと思います。