京都市国際交流会館で開催されていた「窓の表面」という展覧会に岡聖子が参加していたので、見に行ってきた。岡さんのほかにもうひとり、知り合いの作家(福山えみ)が出品していた。
「Project NoA」という企画グループの主催、ということで、写真や写真に関連した作品を発表している日本、韓国、ベルギー、スイス、マレーシアの作家19名を紹介するグループ展。
全体としての展示は残念ながら散漫な印象で、写真表現という緩やかな括りの中にいろいろな作家を放り込んで並べただけ、という域を出てはいないように感じられた。多くの作品が「写真家」の作品に見えたし、何となく写真の公募展のような雰囲気だった。額装方法やディスプレイのやり方を含めて、もう少し工夫があれば、もうちょっと強い、もっと面白い展示になったのではないか、というのが正直な感想だ。
岡聖子はカーテンのシリーズの作品を3点出品していて、イメージに向ける視線の確かさ、イメージの扱い方のクオリティの高さを再確認できた。他にはマレーシアの陳維錚(Tan Juichen)という作家の、液晶ディスプレイを使った「属性」という作品が面白かった。
※展示は12月13日に終了。
京都市国際交流会館には今回初めて行った。ウェスティン都ホテルから程近いところにあって、地域の人と海外からの留学生、expatの交流の場として機能しているらしい。1階ロビーのカフェは日本庭園風の中庭に面していて、のんびりできるし、チーズのデニッシュが美味だった。今回の本題とは関係ないけれど。