京都・鞍馬口の現代美術ギャラリーHRD FINE ART(www.hrdfineart.com)のディレクターによるアート関係諸々ブログ。時にはアートと無関係な話題もあります。気が向いたら更新。
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極細かりんとう風イルミネーション

大阪・御堂筋のイチョウ並木のイルミネーションが始まった。特にわざわざ見に行ったわけではないけれど、ちょうど近くに用事があったので目にすることができた。

大阪府の橋本知事の大号令で始まったというこのプロジェクト。人を集めて盛り上げて大阪の景気を良くしようという動機は大いに買うべきだと思うけれど、どうにも「美しくない」のが気になった。ニュース映像で見ていても思わず笑ってしまったのだけれど、実際にその場に立って見ても滑稽な印象は拭えなかった。
イチョウの木の幹だけにLEDを絡みつけているから、光る棒がひょろひょろと立ち並んでいるようにしか見えない。普通、並木を活かしてイルミネーションをつくる場合には枝も使って広がりと奥行きを持たせるようにするものだと思うけれど(少なくとも僕がこれまで見てきたものでは例外なくそうだった)、イチョウの木の場合にはそれが技術的に難しかったのか、あるいは別の積極的な(美的な、デザイン的な)理由があってこうしたのか。ニュースで聞いた限りでは、イチョウ並木の効果的なイルミネーションについて1年間研究した結果がコレだというけれど、それが本当だとしたら「美しくできないからやらない」という結論もありだったのではないかと思う。

イチョウの幹は比較的まっすぐ上に向かって伸びるものだけれど、しかしそれでも自然の産物だから90度直立というわけにはいかない。太さもいろいろだし、曲がり方も不揃いだ。そこに「LEDの菰巻き」がぴったりと密着しているから、輪郭の不規則さが極端に目立つ。
オーガニックな感じがいいと言えばそうなのかもしれないが、しかしやはりそこに感じられるのは「木にLEDをくっつけて光らせました」という、工夫も愛情もない無粋さだけだ。僕はこういったイルミネーションは嫌いではないけれど、そんな僕でももう一度行って見たいとは思わないし、人を呼んで見せたいとも(ハナシのネタとして、ということを除けば)思えなかった。

こういったパブリックプロジェクトにこそ、アーティストの果たす役割があると思うのだけれど、水都大阪とかにはお呼びがかかっても御堂筋のイルミネーションには声がかからないのはなぜなのだろう? 御堂筋の土地の空気を汲み取り、より魅力的な空間へと変化させる演出のアイディアは、国内外問わずインスタレーションのアーティストに求めてきっと得られるものだろうし、それは企画として(話題性も含めて)より広がりを持つに違いない。

予算の問題はもちろんあるのだろう。でも、ニューヨークのセントラルパークのクリスト&ジャンヌクロードの旗プロジェクトなどのことを思うにつけ(実際に見たわけではないけれど)、この国のアート、及びアーティストの置かれた立場について思いを巡らさずにはいられなかった。

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by hrd-aki | 2009-12-16 02:29 | 雑感
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