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京都・鞍馬口の現代美術ギャラリーHRD FINE ART(www.hrdfineart.com)のディレクターによるアート関係諸々ブログ。時にはアートと無関係な話題もあります。気が向いたら更新。
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新型コロナウイルスについて

今回のブログはアートとは全く関係のないテーマ、といっても我々人類全員の生命や生活に大きな影響を及ぼしているという意味でも、また文化芸術にまつわる経済活動にも深刻な影響を与えているという意味でも、アートと密接な関係性を帯びているテーマ、すなわち新型コロナウイルスについて、興味深い動画を見つけたのでその内容を紹介しようと思う(Facebookの投稿を加筆修正)。

You Need To Listen To This Leading COVID-19 Expert From South Korea | ASIAN BOSS
新型コロナウイルスについて_a0123573_02595982.jpg

この動画はAsian Bossというウェブメディアが発表したもので、韓国のコロナウイルス対応で中心的な役割を担っている高麗大学九老病院のキム・ウジュ医師にインタビューしたもの。英語字幕つきで、非常にわかりやすく重要な情報が整理されている。詳しくはリンク先の動画をご覧いただきたいが、以下にキム医師の見解や提示されたデータの一部を抜粋して紹介する。

***

・3/24日時点で、韓国国内の感染者数は累計8,961人。そのうち死者111人、回復した人が3,166人。

・感染者のうち約20%が無症状。しかし無症状者でも他人にウイルスを感染させる可能性がある。

・死亡率を年齢別に見ると、

  80代以上:11.6%

  70代:6.3%
 
 60代:1.5%
 
 50代:0.4%
 
 40代:0.1%
 
 30代:0.1%

  20代以下:0%

・死者のうち90%が60歳以上。40代と30代の死者はそれぞれ1人だけ。20代以下の死者はいない。ただし感染者の30%が20代。

・高齢者に死者が多いのは、加齢とともに免疫システムが弱くなるため。

・いったん回復してから数日後に再度症状が現れるケースもある。

・熱、喉の痛み、咳、呼吸困難の症状がある人は全員がPCRテストを受診すべきである。

・疲労感、食欲減退、全身の軽い痛みがある場合もPCRテストを受けたほうがよい。

・感染者の30%に味覚・嗅覚の喪失という症状があり、これが5〜10日間続く。これはCOVID-19に特徴的な症状。

・無症状者でも自己負担(17万ウォン=17,000円ほど)でPCRテストを受けることができる。ただし陽性だった場合には国がその費用を負担する。

・韓国では1日15,000件のPCRテストを実施している。3/23時点で累計338,000件のテストを実施した。

・海外からの帰国者に感染者が多く見られるようになっているので、3/22からヨーロッパからの入国者は空港でのPCRテストが義務づけられている。実際、感染者の20%を海外からの入国者が占めている。

・PCRテストを受け、陽性が判明した場合、重症者は入院、軽症者・無症状者は保健センターに入所。陰性の場合は自宅で2週間の自己隔離に入る。自己隔離者は専用のアプリを使用し、GPSによる位置追跡の対象となるほか、体調の記録・報告をアプリで行う。

・感染経路は主に3つ。飛沫感染、接触感染(身体的接触)、間接的接触感染(物を媒介)。テーブルの上などではウイルスは数日間生存し、感染する。密閉空間で大人数がしゃべったり歌ったり食事をしたりすると、エアロゾル感染の可能性もある。

・マスクの着用は予防に効果的。

・小中高校は新学期の開始が延期された。だが、塾は90%が開いているので、特に高校生は塾通いをやめていない。そこから感染が広がる危険性がある。

・対応策はワクチン、治療薬の開発(既存の医薬品の新規薬効の発見)、そして血清。

・まとめ:諸外国は韓国の事例に学び、また韓国でうまく行かなかった点を修正し、より良い戦略を見出してほしい。これはサイエンスである。サイエンスは謙虚でなければならない。謙虚さを失うことは敗北を意味する。欧米は自信過剰だったのではないか。我々は最後まで謙虚でなければならない。

***

ここで示されている知見、特に最後にキム医師が述べたことが世界的に共有されることによって、一日も早くこの危機を人類全体が克服し、社会生活が正常に復帰し、そして文化や芸術にまつわる活動も以前と同じように、あるいは以前よりも活発に行われるようになることを祈りたい。

# by hrd-aki | 2020-03-30 02:55 | 雑感

「Framework」展会期終了

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた展覧会スケジュールの変更により会期を延長していたグループ展「Framework」は、3月27日をもって会期終了とさせていただきました。

会期中、ご来場くださった皆さま、作品をご購入いただいた皆さま、ありがとうございました。

「社会的距離」の重要性が叫ばれる中、次回以降の展覧会開催の予定は全く立っていない状態ですが、新型コロナウイルスを取り巻く状況の進展を注視しながら、見通しがつき次第このブログでも告知をさせていただきます。またこの機会に、ウェブサイトやブログ、SNS等、オンラインで作品を紹介する試みにも着手していきたいと考えていますので、そちらもあわせてご期待ください。

***

「Framework」展会期終了_a0123573_02251953.jpg

Framework
キム・ヒョングァン+イ・ジュンヒョン+チャン・スジョン+須貝旭

# by hrd-aki | 2020-03-30 02:28 | ギャラリー

関連アーティスト情報【2020.3.19】

金サジがVOCA展に出品
2019年のグループ展「Boundaries/おわりとはじまり ~ 日独写真作家展」に出品した金サジが、東京の上野の森美術館で開催中の「VOCA展2020 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─」に出品しています。
会場:上野の森美術館(東京)
会期:2020年3月12日~30日

冬耳が「3331 ART FAIR」に出品
2016年の「ヤミ」、2018年の「ザムザ2018〜虫によせて」に出品した冬耳が、東京のアーツ千代田3331で開催中の「3331 ART FAIR 2020」に出品しています。
会場:アーツ千代田3331(東京)
会期:2020年3月18日~22日

荻野夕奈と木村了子が東京・日本橋でグループ展に参加
2017年の「FLOATING」に出品した荻野夕奈と、2012年に企画した「GOLD EXPERIENCE 2 ~ 金鯱によせて ~」などに出品した木村了子が、東京・日本橋の日本橋三越本店にて開催されるグループ展「数寄景/NEW VIEW」に参加・出品します。
会場:日本橋三越本店(東京)
会期:2020年3月18日~23日



# by hrd-aki | 2020-03-19 18:29 | アーティスト

ゲリー・デ・スメット個展開催延期のおしらせ

残念なおしらせが続きますが、4月から5月にかけてHRDファインアートで開催を予定していたベルギー人美術作家ゲリー・デ・スメットの個展「意図せぬ因果関係」の開催は、延期することとなりました。


新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて、「京都国際写真祭 KYOTOGRAPHIE 2020」およびそのサテライトイベント「KG+ 2020」の開催延期が決定したため、KG+参加プログラムとして企画していたデ・スメットの展示も延期を決定しました。

9月18日からの開催への変更が発表されているKG+に合わせて、デ・スメットの個展も9月の開催を予定していますが、今後の日本国内および欧州での新型コロナウイルスの状況によってはベルギー在住の作家の来日が不可能となる事態も予想されるため、日程等も含めて詳細はまだ未定です。

また、前回のブログでおしらせしたキム・ユンソプの個展についても、日本と韓国の国内状況および両国間の渡航に関する制限などに鑑みて、5月の開催は断念し、さらに後の時期への延期開催を検討しています。

といった状況で、2020年の展示予定はほぼすべていったん白紙の状態となりますが、衛生対策に留意したうえで、企画展・常設展を含めてギャラリーは何らかのかたちで積極的に公開していきたいと考えていますので、当ブログおよびウェブサイト、SNS等にて情報を引き続きご確認ください。

***

ゲリー・デ・スメットの作品は当面ご紹介できなくなりましたが、いまの状況と奇妙に符合する「意図せぬ因果関係」展案内状ポストカードでその一端をご覧ください。

ゲリー・デ・スメット個展開催延期のおしらせ_a0123573_03145038.jpg

# by hrd-aki | 2020-03-19 03:23 | おしらせ

キム・ユンソプ個展開催延期のおしらせ

3月7日にオープンの予定で準備を進めていた次回展覧会「キム・ユンソプ個展 Types of Caps 〜 いろいろなぼうし」ですが、現下の社会状況に鑑みて、共同企画のソウルのギャラリーSpace O'NewWallとも協議した結果、開催を延期することとなりました。

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、という理由ももちろんないわけではありませんが、すでに市中感染が始まりウイルスが広域に拡散しているとされる状況では、うちのような小規模なギャラリーによる展覧会の開催の有無にはほぼ意味がありません。来場者のコントロールもシンプルであり、感染対策も万全を期すことができるため、決行したとしてもほとんど何の影響もないと言えるでしょう。それよりもむしろ、

*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*
*・゜゚・*:.。..。.:*・日本政府当局の無策無能のせいで・*:.。. .。.:*・゜゚・*
*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*

社会全体が大きな混乱に陥ろうとしている状況下では、優れたアーティストによるせっかくの作品展示もその価値が半減すると判断したため、というのが最大の理由です。

オープニングに合わせて、韓国チョンジュで韓国伝統楽器を管弦楽と融合させた交響楽団《想像》を主宰するユ・ヨンソン氏による演奏パフォーマンスも予定していましたが、こちらも残念ながら延期または中止となります。

これまで準備に多大な協力をいただいた作家のキム・ユンソプ氏、Space O'NewWallのソ・ジュノ氏、またユ・ヨンソン氏をはじめ、関係者の皆様にはこの場を借りて改めてお詫びを申し上げます。

今後は同展は5月末の開催を目指し、作家及びソウルのギャラリー側とも相談しながら調整を進めていきます。新しい会期が決定し次第、当ブログでもアナウンスさせていただきます。

なお、4月18日から開催予定の「ゲリー・デ・スメット個展 意図せぬ因果関係」(KG+2020参加プログラム)については、今のところ基本的には予定通り開催の方向ですので、こちらもご期待ください。

***

せっかくなので、当面使用しなくなったキム・ユンソプ展のお蔵入り案内状ポストカードと、ゲリー・デ・スメット展の案内状ポストカードをご紹介。

キム・ユンソプ個展開催延期のおしらせ_a0123573_22590136.jpg

キム・ユンソプ個展開催延期のおしらせ_a0123573_22502287.jpg

キム・ユンソプ個展開催延期のおしらせ_a0123573_01070184.jpg

キム・ユンソプ個展開催延期のおしらせ_a0123573_01073658.jpg

***


# by hrd-aki | 2020-02-27 23:32 | おしらせ

関連アーティスト情報【2020.2.22】

●須貝旭が名古屋で作品展示
現在HRDファインアートで開催中のグループ展「Framework」の出品作家の一人である須貝旭が、愛知県立芸術大学サテライトギャラリーSA・ KURA(名古屋)にて開催中の「愛知県立芸術大大学院美術研究科博士後期課程修了制作展」に出品しています。
会場:愛知県立芸術大学サテライトギャラリーSA・KURA(名古屋)
会期:2020年2月22日~3月1日


# by hrd-aki | 2020-02-22 21:34 | アーティスト

関連アーティスト情報【2020.2.20】

●栗原亜也子が静岡で開催される芸術祭に参加
アーティスト栗原亜也子が3月に大井川鐵道(静岡県島田市・川根本町)の無人駅周辺で開催される芸術祭「UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川2020」に参加・出品します。栗原は無人駅のひとつである「塩郷(しおごう)駅」と、駅周辺の久野脇(くのわき)エリアに作品を設置します。
会場:大井川鐵道無人駅周辺(静岡県島田市・川根本町)
会期:2020年3月6日~22日


# by hrd-aki | 2020-02-20 14:42 | アーティスト

次回展覧会:「Framework」

早いもので2020年もすでに1カ月が経過しようとしています。

2019年の下半期はギャラリーでの展覧会はちょっとお休みさせていただくかたちで、福岡と台湾・高雄でのアートフェア、韓国での白河ノリヨリ個展のコーディネートなどをしていたわけですが、8カ月ほどの小休止を経て、ようやくHRDファインアートのスペースでの展覧会をリスタートします。2020年最初の展覧会は日韓作家によるグループ展「Framework」です。

「Framework」は韓国人アーティスト3名(キム・ヒョングァン、イ・ジュンヒョン、チャン・スジョン)と日本人アーティスト1名(須貝旭)によるグループ展で、タイトルのとおり、社会や文化、アートなどにおける「フレームワーク=枠組み」を様々な角度から捉え、問い直すことを狙いとする展覧会となります。

3週間(8日間)という短い会期ですが、展示初日の2月13日(木)には出品作家を囲んでささやかなオープニングレセプションも行いますので、ぜひ足をお運びください。詳細は下記リンクをご確認ください。

***

なお、今年から展覧会のオープン日が木・金・土の週3日間、オープン時間が午前11時〜午後7時に変更になりますので、ご注意ください。それ以外の曜日も事前アポイントでのビューイングを受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

***

Framework
キム・ヒョングァン+イ・ジュンヒョン+チャン・スジョン+須貝旭

# by hrd-aki | 2020-01-31 16:40 | ギャラリー

関連アーティスト情報【2020.1.20】

●キム・ユンソプが韓国・テグで個展を開催
今年3月にHRDファインアートで個展を開催するキム・ユンソプが、韓国・テグ(大邱)のSpace 174で個展を開催します。
会場:Space 174(韓国・テグ)
会期:2020年1月21日~2月7日

# by hrd-aki | 2020-01-20 01:17 | アーティスト

TQとJQ

昨年12月に台湾の高雄でアートフェアに出展したときに通訳としてお手伝いしてくれたLさんからは、台湾にまつわる様々なことを教えてもらって勉強になったのだが、そのひとつが「TQ」という言葉だ。「Taiwan Quality」の頭文字を取ったもので、台湾人らしい気質の表れた、いい加減で適当な対応や態度、習慣などを自嘲気味に表現した言葉で、一種のネット用語なのかもしれない。韓国でも、即断即決でせっかちな社会風潮を「Korean Style」と呼ぶ人がいるけれど、それと似たような感覚だろう。逆に綿密できっきりとした物事の運び方や対応を「JQ」と呼んだりするらしい。こちらは「Japan Quality」の略だ。

高雄に数日間滞在して、確かにいろいろと「緩い」対応を目にし、体験することはあった。例えば、レストランに食事に行こうとアートフェアの会場からタクシーに乗ったときのこと。走り出したタクシーが何やら横道にそれたかと思うと、なんとガソリンスタンドに入っていくのだ。客を拾ってから給油をするタクシーというのは日本では(よほどの長距離でない限り)なかなかお目にかかれないだろう。

かき氷の屋台も面白かった。そのお店には「午後3時からオープン」と張り紙がある。行ったときはまだ2時にもなっていなかった。開店まで1時間以上ある。アートフェアの会場に戻らないとならないので、そんなに待つわけにはいかない。ところが、Lさんに隣の麺屋さんのおばさんに聞いてもらうと、「2時には開くよ」と言う。そして果たして、間もなくかき氷屋の店主のおばさんがやってきてせっせと準備を始め、本当に2時には僕たちもおいしいかき氷にありつくことができた。

行きたいと思った海鮮のお店が2日連続で閉まっていて(「臨時休業」などの掲示は一切なし)、結局行けずじまいだったという、逆のパターンもあった。

台湾の人に言わせると、同じ台湾の中でも地域差があって(まあ当たり前だ)、南部にある高雄の人々は北部の台北などの人々と比べると土着的な気質が強い、ということもあるらしい。よりTQ的な雰囲気が強いと言い換えてもいいのかもしれない。こちらがひとときの旅行者にすぎないからなのか、あるいは温暖な気候でこちらも気分がオープンになっていたせいなのか、「TQ」に直面しても、面白いとは思ったものの、特に腹が立ったりイライラしたりはしなかった。もちろん人によっては我慢がならないということもあるのかもしれないが、少なくとも僕個人は嫌な気分にはならなかった。

日本的な「きっちり」「几帳面」、言うなれば「JQ」は、それが実際に日本人の全体的な気質と呼ぶことができるものなのかどうかは疑わしくもあるけれど、すでに国際的にも「日本のイメージ」の共通認識として受け入れられている感がある。「日本は/日本人はきっちりしていなければならない」という無言の規範として、日本社会全体を圧迫しているようにすら思う(これは現代アートにも言えることなのだけれど、ここではやや脱線になるので深入りはしないでおこう)。

日本もよく知るLさんが「これもTQですね」と言うとき、そこには自国文化に対する自嘲や、海外からの客人に対する自己弁護的なエクスキューズももちろん含まれるのだろう。しかしそれ以上に僕が感じたのは、TQ的なものを笑って許す余裕、度量の大きさのようなものだった。「まあ別にいいじゃない」と思えば、ピリピリと無駄に神経をすり減らすこともない。怒ってネガティブな気分になることもない。そして、ネガティブな気分よりもポジティブな気分のほうが、生み出せるものははるかに大きいし、きっと美しい。

日本が空港のトイレの清潔さを自慢するようになったのはいつ頃からなのだろうか。人間や社会が費やせるエネルギーの総量は決まっているはずだ。きれいなトイレとか、秒単位で正確な鉄道の運行とか、絶対に休まないコンビニとか、そんなことに過剰なエネルギーを注ぎ込んでいるうちに、もっと大事なことに注ぎ込むべきエネルギーが削り取られて足りなくなってしまう。そうやってJQを追求した末にたどり着いたのが、今の日本社会の閉塞感なのではないか。

ないものねだりなのかもしれないし、隣の芝生が青く見えるだけの話なのかもしれないが、台湾・高雄の夜市ででかい牡蠣を肴に紹興酒のグラスを傾けながら、そんなことを考えていたのだった。

***

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餅やタピオカなど具だくさんのかき氷。うまい。

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結局行けなかった海鮮のお店。

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おまけ。TQな(?)ストリートアート。すごい。かなり良い。


# by hrd-aki | 2020-01-09 03:09 | 雑感