京都・鞍馬口の現代美術ギャラリーHRD FINE ART(www.hrdfineart.com)のディレクターによるアート関係諸々ブログ。時にはアートと無関係な話題もあります。気が向いたら更新。
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中ザワヒデキ氏の大風呂敷

先週の日曜日、京都でアーティスト中ザワヒデキさんのレクチャーを聞いてきた。京都大学の教授が代表をしている「モノ学・感覚価値研究会」の「アート分科会」の研究会の一環として行われたもので、中ザワさんの講演は「純粋美術総括」と題していた。
数列を視覚化した絵画をつくったり、「芸術特許」を作品として発表したりと、面白い活動を続けている中ザワさん。以前に一緒に仕事をさせていただいたこともあり、今回もご案内をいただいたので、「モノ学・感覚価値研究会」のメンバーではないけれど聴講させていただくことにした。

というわけで、この「モノ学・感覚価値研究会」について僕はほとんど何も知らないのだけれど、その開催主旨はこのようになっている。

「20世紀美術は西欧美術が中心であった。その西欧美術中心主義の呪縛から解き放たれ、地球美術的価値を再発見するためには何を再見・考察しなければならないのか。そのヒントが日本の『モノ』という概念とこれにまつわる感覚価値にあると仮定し、『モノ』を用いて従来の西洋美術の制度と限界を超えてゆく方法を探り、その成果を創作と批評を通して実践してゆく」(今回配布された研究会レジュメから)

そして、中ザワさんのレクチャーのほうはこのような内容。

「人生のためでも社会のためでもない『芸術のための芸術』の発生は、民主主義体制の確立から必然的に演繹されたものである。色と形、物質と物体、アナログとデジタルの諸相から純粋美術という「芸術のための芸術」をたった50分で語るため、大風呂敷を広げる。ちなみに私は本アート分科会の主旨文面には強い違和感を覚えます」(同上)

実際、持参した大きな紫色の風呂敷をレクチャールームの前に広げる所から中ザワさんのレクチャーは始まった。といっても風呂敷がそれ以降の話に絡むことは一切なく、広げられたきり触れられずに終わってしまったけれど。

中ザワさんの話はいつもながらとてもわかりやすかった。そして、語る内容が彼がつくる作品と乖離していないところも、とても好感が持てる(アーティストに話をさせると、理屈が作品づくりと全然つながってこない人も多いから)。ただ、50分間という時間の制約もあって、大風呂敷の表面をさっと撫でただけという感じで、聞く側としても少し消化不良ではあった。

この日のアート分科会は中ザワさんのレクチャーから午後のリレートークやパネルディスカッションに続くのだけれど、午後は所用があったので早退させていただいた。パネルディスカッションでどんな話になるのかには興味があったので、ちょっと残念。

中ザワさんの個展、月末から東京のギャラリーセラーにて。
http://aloalo.co.jp/nakazawa/200907/j.html
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by hrd-aki | 2009-07-26 19:18 | レポート

トランスフォーマー見学

土砂降りの雨の中、「トランスフォーマー」を見てきた。
といってもアニメでもハリウッド映画でもなく、ファッションブランドのプラダと建築家レム・コールハースのコラボレーションによるイベントのこと。ソウル中心部の慶煕宮(キョンヒグン)という李氏朝鮮の宮殿の敷地内で4月から9月まで行われている。

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「Transformer」には「ART, ARCHITECTURE, FILM, FASHION」というテーマが設定されていて、4月のスタートはファッションの展覧会、6〜7月は映画、そしてこのあと8月からはアートの展覧会、というように展開していく。それぞれのイベントの会場となるのが、コールハースがデザインした可動式(?)のパビリオン。正四面体を基本としたカタチに、白い布っぽい素材で外装されている。イベントごとにパビリオンがサイコロみたいに回転して、専用の建物として使用される。もちろん普段からトランスフォーマーのロボットみたいにグリグリと変形し続けているわけではないし、変形の様子が見られるわけでもない。変形というか、基本的には回転するだけのようだし、TransformerよりもRotaterのほうが正しいのでは、と思わなくもない。

イベントを鑑賞するためには事前予約が必要だし、2時間も費やす時間的な余裕もなく(今は「シネマ」のイベント期間中なのでパビリオンも映画館として機能していて、映画監督のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥと、もうひとり元NYタイムズ映画批評家が選んだアート系の映画が日替わりで上映されている)、今回は外から眺めるだけで退散した。

正直なところ、パビリオン自体が思ったよりも小さかったし、設置されている場所もあまりスペクタクルではなく(古い宮殿との対比というコンセプトもあまり鮮明には見えず)、ちょっと期待外れだった。テントっぽい布の外装もどこかチープに見えてしまう。やりたいイベントが先にあってそれをやるためにどうするか、というよりも、ハコをつくってからその中で何ができるかを考える、というハード先行、建築家主導の発想をちょっとトランスフォームしただけで、古くささもどうしても拭えない。

8月16日から9月末まではアートの展覧会が開かれるらしいので、期間中にまたソウルに行く機会があれば、今度は中にも入ってみたい(どのような展覧会なのか、ウェブサイトからは情報が見つけられなかったのだけれど)。

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これが慶煕宮の入口の門。Transformerはこの中にある。

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左奥に見えるのが慶煕宮の建物。

***

Prada Transformerの公式サイト
http://prada-transformer.com/

こちらはPrada Transformerをデザイン視点で紹介したページ
http://www.designboom.com/weblog/cat/9/view/6012/oma-prada-transfomer.html
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by hrd-aki | 2009-07-14 10:07 | レポート