京都・鞍馬口の現代美術ギャラリーHRD FINE ART(www.hrdfineart.com)のディレクターによるアート関係諸々ブログ。時にはアートと無関係な話題もあります。気が向いたら更新。
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河原町アワード2009

荻野夕奈の個展を開催した熊本・河原町で11月8日に行われたアートコンペ「河原町アワード」で審査員を務める機会があった。

毎月1回行っている「河原町アートの日」の拡大版で、年に1回、参加者が作品を展示し、その中から賞を決めるというものだ。アートフェアやフリーマーケットのように、河原町の旧商店街に参加者53組の展示ブース(といっても閉じた店舗のシャッターに直接作品を飾るという形式の参加者も多かった)が並んで、すべてを見て回るのにはなかなか時間がかかった。賞は地元熊本の企業や店舗が選ぶスポンサー賞と、それとは別に審査員がそれぞれ選ぶ特別賞とがあって、僕が審査を担当したのは後者のほう。スポンサー賞だけで10以上あり、特別賞の審査員も7人いたので、午後に行われた授賞式はにぎやかなものだった。

参加者の「作品」の中身は幅広く、写真や絵画、イラストなどの「アート部門」と、クラフトやデザイン、はたまたスイーツなどの食べ物までが含まれる「文化市場部門」に分かれている。僕はシゴトの専門上「アート部門」に絞って作品を見て、賞を決めたけれど、雑多でカラフルな雰囲気の中で次々と「ものづくり」の仕事を見て行くのは楽しい作業だった。

小さな展示スペースの制約もあってか、小さな・かわいらしい・こじんまりとした、といった形容が当てはまるモノが多かったので、もっと大胆で突き抜けた、ある意味でコワれた表現があればこれからもっと面白いイベントになっていくだろう、と思う。


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路上にも作品展示、ブースが並ぶ。

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審査の様子。

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上薗隼の作品。鉄の廃材を車に詰め込んでいる。

***

http://www.kawaramachi.net/
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by hrd-aki | 2009-11-30 20:38 | レポート

茂木健一郎氏のブログ

茂木健一郎氏のブログで、荻野夕奈の熊本での個展「小さな庭にあるもの」を取り上げてくれた。
ブログを見て展覧会を見に来てくれた人もいるようで、とても嬉しいことだ。

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2009/11/post-c2df.html

※展示は23日で終了しました。
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by hrd-aki | 2009-11-27 18:52 | 雑感

ゴヤンのオープンスタジオ

ソウルから郊外に向かうバスに乗ること1時間半、ようやくゴヤン(高陽)のアーティスト・イン・レジデンスに辿り着く(正確にはその近くのバス停に)。

まわりには田んぼや畑が広がり、牛の哭き声も響く、のどかな農村地帯だ。それもそのはず、ゴヤンは良質の米の産地として知られる韓国でも有数の穀倉地帯なのだという。そんな中に唐突に、バイオか化学か何かの研究所かと思わせるような外観の建物が姿を現す。
以前、タクシーで来たときには、地元のはずの運転手もこのスタジオの存在を知らず、住所とナビを頼りに車一台分しかない狭い道を迷いながら苦労して進んだ挙げ句、入口とは反対側に車をつけられてしまって、通っていいのかどうなのかわからないような裏口から敷地に入ったことがある。近くの雑貨店でコーラを買ったら変な味だったからよく見てみたら1年以上も賞味期限切れだったから「それ以来その店には恐ろしくて二度と行けない」とアーティストのホン・ジョンピョから聞かされたこともある。ただ、今回行ったときにはすぐ近くに新しいアパート群も建設中で、どうやらこのあたりも広域ソウルのベッドタウンとして開発が進んで行くような気配だった。

韓国国立現代美術館が運営するアーティストスタジオのひとつとして(もうひとつはチャンドン=倉洞というところにある)、ゴヤンでは海外からも多くのアーティストを受け入れている。今回行われていたのは、半年に1回、滞在アーティストの作品発表の場として設定されているオープン・スタジオ展。各自に与えられたスタジオ兼生活スペースを臨時のギャラリーとして、個展形式でそれぞれの作品を展示するというものだ。今回は33人のアーティストが参加していた。

レジデンスだからもちろん生活の施設もあり、海外からのアーティストは基本的にここで寝食を共にしているが、ソウル在住の韓国人アーティストはいわば「通い」で、昼間スタジオとして使い、夜はそれぞれ自宅に帰る、というスタイルが多いようだ。

韓国のアーティストにとっては、様々な国からのアーティストたちと居ながらにして接して、多くのことを学ぶ機会になるだろうし、何よりも充実した施設、都会から隔絶されて制作に集中できる環境は他では得難いものだろう。僕はまだチャンドンには行く機会は得られていないけれど、そこもゴヤンと似たような環境らしい。

一方、海外からのアーティストにとっては、ソウルの市街地に出るにもかなりの時間がかかるし、近くに美術館など文化的な施設があるわけでもないので、韓国の文化に多く触れるためには理想的な場所とは言い難い。実際、海外のアーティスト同士で関係が完結してしまって、外に広がらない、という話も耳にした。もちろんすべてのアーティストがその土地その土地の文化や人々に触れることを必要としているわけではないだろうから、これも善し悪しではある。立地条件を除けば、運営側のアーティストに対するケアはとても手厚いらしい。アーティストひとりひとりにスタジオで統一した名刺をつくってくれる、というのですごく喜んでいたベトナムのアーティストもいた。
もうひとつ、現代美術館本体の活動とのリンクがあまり強くないのは非常にもったいない。現代美術館で展覧会の機会でもあれば、それだけで大きな広がりを持つはずなのにと思うのだけれど、それはこれからの課題ということなのかもしれない。


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ホン・ジョンピョの展示。

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これまでの作品に、新作を加えた展示内容だった。

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スウェーデンのLisa Tagessonの作品。布と糸、テキスタイルを使った作品。

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Kim Byunghoの楽器とモチーフにした立体のインスタレーション。実際に音が出る作品もあった。

写真に撮るのを忘れてしまったのだけれど、唯一の日本人アーティスト奥中章人の、スタジオなどで出会った人々が語った言葉を記録した作品も面白かった。

***

ゴヤン・アート・スタジオ
http://www.artstudio.or.kr/eng/eindex.jsp
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by hrd-aki | 2009-11-06 23:05 | レポート

「余韻/響き」即興パフォーマンス

10月24日の「余韻/響き」展のオープニングレセプションでの「雫」による即興パフォーマンスの様子を短い動画にしてみた。

デジカメの動画機能で適当に撮ったものなので画質も良くないし本当に短いけれど、来場できなかった方には雰囲気が少しは伝わるのではないかと思う。

http://www.youtube.com/watch?v=mFtg8rcxA-s


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by hrd-aki | 2009-11-03 16:54 | 展覧会企画

「余韻/響き」展オープニング

ソウルのHyun Gallery(ヒョン・ギャラリー)で企画した「余韻/響き〜日本の写真作家3人展」が先々週末にオープンした。

オープニングレセプションでは舞踏家・雫境が率いる音楽とダンスのユニット「雫」によるパフォーマンスも行われた。作品展示からインスピレーションを受けながらの即興の踊りと音は、多く詰めかけたゲストたちからもとても好評だった。また南條敏之によるアーティストトークもあり、作品について熱心な質問も出ていて、日本の現代アートや写真に対する関心の高さが窺えた。

***

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「雫」による踊りと音楽。

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展示作品と響き合う即興。

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南條敏之によるアーティストトーク。

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展示風景。

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展示は11月8日まで。
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by hrd-aki | 2009-11-03 15:50 | 展覧会企画