京都・鞍馬口の現代美術ギャラリーHRD FINE ART(www.hrdfineart.com)のディレクターによるアート関係諸々ブログ。時にはアートと無関係な話題もあります。気が向いたら更新。
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熊本・河原町で何が起こっているか (2)

(1)からのつづき

「河原町アワード」では、地元・熊本の企業によるスポンサー賞と、ゲスト審査員による賞が設定されている。スポンサー賞では、例えばショップの店舗で展示ができたり、画材屋さんから画材の提供を受けられたり、といった副賞がある。熊本市現代美術館も昨年に引き続き美術館での展示企画という副賞つきの賞を用意していた。

ゲスト審査員賞の場合、コラボレーションの機会の提供などの特典がある場合もあるし、賞状による顕彰だけというケースもある。今回のゲスト審査員には、別府アートプロジェクトの企画担当者、東京でショップのプランニングなどを展開しているプランナー、アサヒビール文化財団の加藤種男氏(今回の河原町アワードはアサヒアートフェスティバルのプログラムの一環として認定されていた)、フィギュアイラストレーターのデハラユキノリ氏(明治製菓のきのこの山のキャラクター「きの山さん」の作者)など、様々なジャンルから匆々たる面々が集っていた。自分はさておき、これは一地方都市の小さな区域レベルのイベントとしてはなかなかのものだと思う。繰り返すようだけど、自分はさておいて。

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表彰式にて。デハラユキノリ氏(右)。

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加藤種男氏(左)。

HRD FINE ARTから「HRD賞」を贈るのも今回が3回目。いろいろ悩んだ末に、ネパールで撮影したモノクロ写真を発表していた豊田有希に「HRD賞」を贈ることにした。

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去年も河原町アワードには参加して作品を展示していたようなのだけれど、申し訳ないことに全く印象に残っていない。逆に言えば、今回出していた作品は去年とは比べものにならないほど飛躍的にクオリティが上がった、ということだろうか。

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この写真の左側に写っているのが豊田さん。

シャッターにマグネットのフックでフレームを展示するのは河原町では定番の展示方法。海外での撮影は初めてだったという、ネパールの山村でのスナップ。コンセプチュアルというよりもストレートフォトなのだけれど、技術的にしっかりしているし、モノクロームの画面の美しさの中にも「見ること」の驚きや喜び、畏怖が伝わってくるような「ナマ」な感覚が備わっていて好感が持てた。

HRD賞の副賞としては、DEMADO PROJECTでの展示の企画をオファーした。来年はじめ頃にでもウィンドウギャラリーで作品を展示したいと思っている。乞うご期待。ちなみに彼女はアサヒビール文化財団の加藤氏、福岡の「紺屋ギャラリー」からもそれぞれ賞を受賞していた。

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河原町アワードは表彰式を終えて午後3時頃にいったん終了。写真は受賞者と審査員による記念の集合写真(撮影=笹井マサフミ)。

このあと、会場を変えて午後7時からは「アートは熊本の未来に何をもたらすか」という座談会が開催された。ラーメンを食べに行っていて開始時刻から少し遅刻してしまったのだが、その座談会の様子は(3)にて。

(3)につづく
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by hrd-aki | 2011-09-16 02:00 | 雑感

熊本・河原町で何が起こっているか (1)

この週末、熊本市内の旧繊維問屋街・河原町で開催された「河原町アワード」に、2009年と2010年に続いて3年連続で審査員としてお招きいただいた(正確には2009年には荻野夕奈の個展を開催した「ついで」のようなものだったので、ゲスト審査員として招待されるのはこれが2回目)。

秋になると熊本に行くという、僕にとってはなんだか年中行事のようなものになりつつある。ここでの活動を定点観測させていただいているということも言えるわけで、本当にありがたいことだと思っている。

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河原町の歴史的な経緯や現状、近年の活動については、2年前にこのブログに多少詳しく紹介しているので、ご興味ある方はそちら(「熊本・河原町のこと」)をお読みいただくとして、今回は「河原町アワード2011」のこと、そしてそのプログラムの一環として開催された座談会「アートは熊本の未来に何をもたらすか」についての報告をメインの内容としたい。

そしてさらには、偶然の巡り合わせと様々な人々との出会いから、熊本には縁もゆかりも(多分)ない自分が、少しずつ、それもかなり特殊な立ち位置から関わりを持つようになってきたことも踏まえて、ここで展開しているアートコミュニティー活動について数回に分けて書いていこうと思う。テーマは地域振興、芸術文化と経済、多中心なアートマーケットの可能性、アートマネジメントにおける中央と周縁の関係性、といったようなことだ。バラ色のストーリーだけではなく、もちろん批判的な視点も含まれなければならない。

とは言うものの、つい一昨日のイベントの印象をまだ整理しきれているわけでもなく、まとまった内容の何かがすぐに書けるとも思えないので、ひとまずはフォトレポートというかたちで「熊本・河原町で何が起こっているか」をお伝えできればと思う。

まずは残暑厳しい真っ昼間に行われた「河原町アワード」の様子から。

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おそらく昭和30年代くらいの建造と思われる河原町の建物。レンガやコンクリートブロックで無造作につくり上げた、集合住宅というのか集合店舗というのか、よく言えば趣のある、悪く言えば廃墟のような、そんな場所性たっぷりの場所で河原町アワードは年1回開催されている。

昨年までは実質上も年1回の開催だったのだが、今年は「文化市場部門」と「現代美術部門」という2つの部門に分けて分離開催された。「文化市場部門」は8月14日で、僕がゲスト審査員を仰せつかった「現代アート部門」が9月11日の開催。終戦記念日の前日とか、9.11とか、メモリアルな日に合わせたわけでは全くなく、毎月第2日曜日に開催している「河原町アートの日」というアート系フリーマーケット的なイベントの延長線上にあるお祭りなので、今年はたまたまカレンダー上こんなきな臭い日にちになってしまったというだけの話。

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「今に訴えかける本気の作品をジャッジする現代アート部門」(フライヤーより)の出品作品たち。

イラストやキャラクター的なもの、クラフトやデザインに近いものまで、出品作品のジャンルの幅はとても広い。やはりアート系フリーマーケットの延長線上なのでこれはある意味当然と言えば当然で、「いわゆる」という冠がつくような、いわゆる現代アートに見える作品はどちらかというと少数派。

半屋外の空間そのものもホワイトキューブのギャラリーや美術館とはかなり様相が異なるし、展示も手づくり感が満載だ。ただ、持ち出し方によっては十分に表現としての強度を持つだろうと思われる作品も中には(撮ってきた写真で改めて見たりすると)いくつかあったので、やはりアートの世界では見せ方や提示の仕方の問題、別の言葉で言えば「文脈」というものが本当に大きいのだなと思い知らされる。

ともかく、これらの作品を審査員たちが見て回り、それぞれ受賞作家を決めたりしていく。GEISAIのような形式と言うとわかりやすいかもしれない。今回の現代アート部門出品者は27名(組)だった。

(2)につづく
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by hrd-aki | 2011-09-14 01:15 | 雑感