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京都・鞍馬口の現代美術ギャラリーHRD FINE ART(www.hrdfineart.com)のディレクターによるアート関係諸々ブログ。時にはアートと無関係な話題もあります。気が向いたら更新。
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「アートフェアアジア福岡2019」出展のおしらせ

昨年に引き続き、今年も福岡で開催されるアートフェア「アートフェアアジア福岡」に韓国ソウルのSpace O'NewWallとのジョイントプロジェクト「HRD+ONW」として出展します。

今年で5回目の開催となるこのアートフェアは、昨年同様、福岡・博多のホテルオークラ福岡の9階で開催されます。HRD+ONWのブースは「934号室」です。会期は9月6日(金)から8日(日)までの3日間です。

さらに今年は、フェア全体としては福岡三越9階の「三越ギャラリー」も会場となり、2会場での開催となります(三越ギャラリー会場は9月5日から8日までの会期)。

HRDファインアートからは3名の日本人作家(田中加織、南條敏之、澤村武山)、Space O'NewWallからは3名の韓国人作家(キム・ヒョンジョン、チャン・コウン、キム・ユンソプ)の作品を出品します。

さまざまなアートが一堂に集結する、バラエティに富んだ展覧会としても楽しめるイベントです。福岡の皆様、九州方面の皆様、ぜひ会場でお会いしましょう。昨年ブースにお越しくださった皆様とまたお会いできることも楽しみにしています。

***

アートフェアアジア福岡2019
・会期=9月6日(金)11:00〜20:00/9月7日(土)11:00〜19:00/9月8日(日)11:00〜18:00
・会場=ホテルオークラ福岡 9階(福岡市博多区下川端町3-2) https://www.fuk.hotelokura.co.jp
・ブース=934号室(出展者名:HRD+ONW)



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by hrd-aki | 2019-08-10 22:41 | おしらせ

清州訪問記 (2)

(1)からのつづき

翌日は日曜日。

まずはジュノが経営する多目的スペース「ガラムシンジャク」に立ち寄る。基本的にはカフェバー的な場所だが、展覧会ができる小さなギャラリースペースも併設していて、2階にはレクチャールームやオフィススペースもある。1階のカフェでは音楽のライブを開いたりもするらしい。総合的な文化ハブとして展開していこうとしているようだ。寺島みどりと南條敏之の作品が飾られていた。

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「ガラムシンジャク」の外観

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寺島みどりの作品

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南條敏之の作品


その後、ジュノと一緒に「椒井薬水原湯」(チョジョンヤクスウォンタン)という温泉に立ち寄る。世界的にも珍しい炭酸泉の温泉とのことで、朝からたくさんの地元の人が訪れて賑わっていた。ここでは垢すりを人生初体験した。

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「椒井薬水原湯」の外観


次に訪れたのが「Schema Art Museum(シェマ美術館)」。清州出身の有名画家、キム・ジェグァン氏の個人美術館だ。韓国は、成功した美術作家が自らの美術館を建てるというケースが少なくないように思う。訪れた時はちょうど開館10周年記念展でキム氏の個展が開催されていたが、普段は様々なテーマでのグループ展なども企画開催しているようで、地元に文化的な還元をしようという明確な意図が感じられた。

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Schema Art Museumの外観

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Schema Art Museumの館内展示


昼食後、昨晩会ったジョ氏のスタジオを訪れた。あいにくと本人は不在だったが、このエリアはいわばアートを通じた地域再生プロジェクトの舞台となっているようで、色鮮やかな壁画が楽しい。ジョ氏もこの場所で様々なアートプロジェクトや展示、ワークショップなどを行っている。

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ジョ氏のスタジオの建物。屋根に注目(瓦ではなくコンクリート的なものでできている)

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カラフルな壁画が点在している


そして、ソウルに戻る前に最後に立ち寄ったのが韓国国立現代美術館、通称「MMCA」の清州分館。昨年12月にオープンしたばかりとのことで、建物も新しく、そして敷地内はまだ工事が続いていた。

清州市が招致して実現したこの分館は、基本的には作品収蔵施設としての機能がメインになるようで、1階部分では「OPEN STORAGE」、つまりそのものズバリ「開放収蔵庫」というタイトルのコレクション展が開催されていた。まるで作品収蔵庫のレイアウトをそのまま再現したような展示空間のデザインで、他では見たことのないユニークな見せ方にちょっと度肝を抜かれた。上階では企画展示も開催されていたが、あまり時間がなかったのですべてを見ることはできなかった。

それにしても、ソウルのMMCAもそうだが、ここも建物の規模がかなり大きく、館内空間も悠々とした広さが確保されている。

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国立現代美術館清州分館の外観

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「OPEN STORAGE」の展示


***

日本全国、様々な地方都市を訪れてきた。交通網の発達と画一化した都市開発計画のせいで、特に中心部は一見どこに行ってもほとんど同じように見えるが、少し時間をかけて滞在すると、その土地の風土や歴史、人々の気質など、襞の奥に隠れていた特殊性が垣間見えるようになる。

韓国は文化的にも政治経済的にもソウルの一極集中が言われていて、実際すべてがソウルを起点に動いているという実感がある。文化面でソウルに拮抗することができるのは釜山ぐらいのものだろう。僕もこれまでの滞在はソウル市内およびその近郊がほとんどで、短い旅行以外で地方都市を体感したことはあまりなかった。

しかし今回、ジュノのおかげで清州という街の文化的な側面をじっくりと見る機会を得たことで、地方から生まれる動きが一種のノイズとなり、固定化した画一性を揺るがせ、文化的生態系を豊かにする潜在力を秘めているのではないかと感じることができた。もっと簡単に言うと、「いろいろ違うものがあったほうが面白い」ということだ。

東京でなくても、そしてソウルでなくても、できることはまだまだいっぱいあるようだ。清州も近いうちにまた訪れたい。


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清州の街のマンホールには「直指」の文字

***

(本稿は会話の内容など記憶をもとに記述しているので、事実関係やデータが正確ではない可能性があります。)

by hrd-aki | 2019-08-10 04:17 | レポート

清州訪問記 (1)

7月の韓国出張では、後半の2日間を利用して韓国中央部に位置する清州(チョンジュ)を訪れた。

カタカナで「チョンジュ」と表記される都市としては、ピビンパの発祥の地として知られる「全州」のほうが有名だと思うけれど(ちなみに「全州」と「清州」の発音の区別はとても微妙で、僕のような素人にはかなり難しい)、ソウルからは約130kmの位置にあるこの「清州」も、忠清北道の道庁所在地であり、決して小さな街ではない。国際空港もあり、関西空港への定期便も運航されているようだ。

とはいうものの、さしたる特色があるとは言えない凡庸な一地方都市であることは間違いない。そんな清州が近年力を入れているのが、「直指」と呼ばれる文化遺産を活用した「町おこし」だ。

「直指(ジクジ)」とは、現存する世界最古の金属活字印刷による書籍としてユネスコの世界記憶遺産に登録されている『直指心体要節』のこと。グーテンベルクの聖書よりも78年早い1377年に清州の興徳寺(フンドクサ)でつくられた禅宗仏教の書籍で、この印刷本そのものは現在はフランスの国立図書館に所蔵されている。直指についての情報が見られるリンクをいくつか以下に挙げておく。


これが2001年に世界記憶遺産に登録されて以来、清州は「直指の街」としての文化的PRに力を入れ、「直指コリア」という国際フェスティバルも2年に1回開催している。「直指コリア」についての情報はこちらから。


この「直指コリア」の2018年のアート部門の責任者を務めたのが、HRDファインアートがここ数年コラボレーションしているソウルのギャラリーSpace O’NewWallのディレクター、ソ・ジュノ。これをきっかけにジュノは清州との関係を深め、ソウルと行き来しながら清州でも様々な活動を展開している。そんなこともあって、今回、ジュノと一緒に清州視察に出かけることにしたのだ。

以下、写真と一緒に簡単にレポート。

土曜日の夜、清州に到着してすぐに向かったのが「清州芸術の殿堂」。ここで、ジュノの友人の若い指揮者ユ・ヨンソン氏が率いる韓国古楽器オーケストラによるコンサートが開催されている。到着したときにはすでに開演後だったので途中からしか聴くことはできなかったのだが、これが素晴らしいコンサートだった。カヤグムやコムンゴなど、韓国の古楽器はこれまでにも見たり聴いたりしたことはあったけれど、想像以上にバリエーションが豊富で、音色も様々、奏法も多彩なのに驚かされた。曲目は映画音楽のような、現代クラシック調の作品が多かったが、アンコールなど韓国らしく非常な盛り上がりを見せていたのも楽しかった。

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コンサートのポスター。

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清州芸術の殿堂の外観


その後、ジュノとその知人で清州在住のインディペンデントキュレーター、ジョ・ソンジュ氏と夕食。

自身が画家でもあるジョ氏は、清州で2006年からスタートしたアーティスト・イン・レジデンスのプログラム「ハイブ・キャンプ(HIVE Camp)」(現在は休止)のディレクターを務めていた人物。HIVEというのは初めて聞く名前だったけれど、ジュノによると、ソウルのLOOPなどと並んで2000年代の韓国を代表するオルタナティブスペースのひとつとして大きな影響力を持っていたようだ。ビールとソジュ、そしてとてもおいしい牛肉の焼肉をつまみながらジョ氏に話を聞く。どうやら京都の作家が清州で展覧会をしたり、交流があるとのこと。調べてみると、清州の大学と嵯峨美術大学との間で人的交流があり、交換展などが行われているようだった。

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ジョ氏(左)とソ・ジュノ(右)


食事のあと、先ほどの古楽器オーケストラコンサートの指揮者、ユ氏が自ら経営するカフェで打ち上げをしているとのことで、ジュノ、ジョ氏とともに立ち寄った。まだ30代前半と若いユ氏だが、今日のコンサートは自ら立ち上げたオーケストラの10周年記念コンサートだったようで(ということは20代前半であのオーケストラを立ち上げたということになる!)、特に感慨深げだった。「良いコンサートだった、感動しましたよ」と伝えると、とても喜んでくれた。他にも、これから清州の文化を担っていくであろう若い人たちが集まっていた。

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指揮者のユ氏(左)

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カフェの壁には画家であるユ氏の奥さんの作品が飾られている


宿舎に向かう途中で清州の街を見下ろせる高台に連れていってもらった。静かで、きれいな夜景だった。どこに行っても騒々しいほどの賑やかさのソウルとはだいぶ雰囲気が違う。

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(2)につづく

by hrd-aki | 2019-08-10 03:41 | レポート

タクシードライバー・イン・ソウル (2)

数年前に「タクシードライバー・イン・ソウル」という記事でソウルのタクシードライバーと政治談義(?)をした話を書いた。今回はその続き、というわけではないけれど、ソウルのタクシードライバーの話、第2弾。

7月頭のソウル出張では、タクシーに2回乗った。日本に比べると料金が圧倒的に安いので(大体3分の1くらい)、躊躇せずに乗ってしまう。そしてその2回とも、乗客が日本人だと知った運転手と会話を(ほぼ韓国語で)かわすことになった。これは日本のタクシーでもそうだけど、乗客と話をするのが好きな人もいるし、そうでない人もいる。ひたすらにラジオを聴いてるだけの無口な運転手ももちろんいる。今回はたまたま2回が2回とも話好きな人に当たった、ということだろう。

最初は滞在2日目、マポでカンジャンケジャンの昼食をとってからいったんホテルに戻るために乗ったタクシー。このタクシーのドライバーはこれまでに会ったことがないようなタイプのとても不思議な人で、こちらが日本人だとわかると「オレは韓国が嫌いでね。日本人はいい!」と日本をべた褒めし始めた。お世辞なんだろうと思って、こっちも「でも僕は韓国好きですよ」と返すと、「いや、韓国は悪い。韓国人は嘘が得意だ。日本人は嘘をつかないでしょう」と、これまた事実誤認いっぱいの日本称賛のオンパレードになってしまった。もちろんこれ全部韓国語での会話。

たとえお世辞9割だったとしても、自分の国が褒められるのは悪い気はしない(以前にも「日本人は頭が良い、世界で一番頭が良い」と繰り返すドライバーのタクシーに乗ったことがある)。でも、この人はちょっと度が過ぎているように思えた。生活など、いろいろ苦しい思いをしているのかもしれない。社会に対する不満を抱えているのかもしれない。あとになって、もしかすると脱北者なのかもしれないな、などとも想像を逞しくしたりもした。

もちろん実際のところ、何が彼をしてそのように自国嫌いを外国人に吐露させることになったのかはわからないけれど、こっちとしては「そうですねえ、韓国ダメですねえ」と話を合わせるわけにもいかないし、それ以降はあまり会話は弾まなかった。降りるときも笑顔で、とても親切なドライバーさんだったのだが、何か深い闇を心に抱えているのかもしれない。

その翌日、イテウォンで夕食をとってからホテルのある東大門まで帰るために乗ったタクシーでは、まず「え、もう帰っちゃうの(ホテルに戻っちゃうの)?」というドライバーのちょっとした冗談から会話が始まった。イテウォンは今ではソウルでも有数の眠らないナイトライフの街。しかも金曜の夜、まだ10時頃だったので、これからが盛り上がる時間なのにもったいない、という軽口だ。

数秒間考えてやっとそのジョークが理解できたので、同行者に日本語で説明していたら、「日本人ですか?」となり、「東京から?」「いえ、僕は大阪から、この人(同行者)は名古屋から」「大阪は韓国人に人気があるよ、韓国人がたくさん行ってるよね」といった感じで、会話はいろいろな話題に及んだ。「日本人の客を乗せることは多いですか?」と訊くと、「多いよ!」と即答。ソウルにはカジノが4カ所あって、日本人もよく訪れるとか、韓国人も遊べるのは江原道のカジノだけだとか、自分は大阪と東京に行ったことがあって、日本が好きだとか(「寿司、刺身、ラーメン」)、北海道も韓国人に人気があるとか(最初「プッケド」と言われて一瞬何のことかわからなかったけど、頭の中で発音を漢字に置き換えてようやく理解できた)。前日のドライバーとは違って、あくまでも陽気でサービス精神に富んだ人だった。運転はすさまじく荒かったけれど。

片言ではあっても韓国語で会話ができると、こういうふうに普通に生活している人の普通の声を知ることができるのがとてもありがたい。いま日韓関係(というか政府間関係)がギクシャクしていているけれど(というか日本側が一方的に駄々をこねてるだけだけど)、こういう実体験の実感があるので「まあ、どうってことないよ」と思えるし、これからも日本と韓国をアートでつなぐ仕事をしっかりやっていかなきゃなと思うのだ。

***

写真はマポの有名店で食べたカンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)と、カフェで食べた超甘いピンス(かき氷)。

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by hrd-aki | 2019-08-07 15:00 | 雑感